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✼ ✼ ✼ 15th Nov, 2020 ✼ ✼ ✼
本日の追加盤から紹介いたします。
➽ アンビエント音楽の祖、ブライアン・イーノ設立の Obscureレーベルの英国盤です。
Gavin Brayars / The Sinking Of The Titanic
(英 obscure OBS1)
75年初発盤の78年プレス盤 マト -1/-1
Christopher Hobbs, John Adams, Gavin Bryars / Ensemble Pisces
(英 obscure OBS2)
75年初発盤の78年プレス盤 マト -1/-2
David Toop, Max Eastley / New And Rediscovered Musical Instruments
(英 obscure OBS4)
75年初発盤の78年プレス盤 マト -1/-1
Jan Steel, John Cage / Voices And Instruments
(英 obscure OBS5)
76年初発盤の78年プレス盤 マト -2/-1
Michael Nyman / Decay Music
(英 obscure OBS6)
76年初発盤の78年プレス盤 マト -2/-1
Simon Jeffes / Music From The Penguin Cafe
(英 obscure OBS7)
76年初発盤の78年プレス盤 マト -1/-1
John White, Gavin Bryars / Machine Music
(英 obscure OBS8)
1978年オリジナル盤 マト -1/-2 (-1/-1は無い)
Tom Phillips, Gavin Bryars, Fred Orton / IRMA
(英 obscure OBS9)
1978年オリジナル盤 マト -2/-2(-1は無い)
Harold Budd / The Pavilion Of Dreams
(英 obscure OBS10)
1978年オリジナル盤 マト -1/-1
Boyd Rice / Boyd Rice
(英 Mute Stamm4)
1981年 英初回盤 エンボス・ジャケット
➽ イーノのオブスキュア・シリーズは、当時『ニューミュージックマガジン』(1980年から『ミュージックマガジン』と改名)で中村とうよう氏が賞賛されてました。
そのため、私のような若輩洋楽ファンにも一連の真っ黒なジャケットの強い印象が残っています。
ただ、当時は "ニューウェイヴ" ロックの、まさに "大波” が我々を呑み込んでいました。
トーキング・ヘッズ、ディーヴォ、 B52's、ポップ・グループ、ジョイ・ディヴィジョン、バズコックス・・・のようなバンドの音楽に若い私の耳は惹きつけられていました。
obscureの、真っ黒な地味なジャケットは、その音楽内容もあいまって少ない「レコード予算」のやりくりの中ではどうしても手が回りませんでした。
購入はおろか、当時全盛のレンタルで借りることすら。
➽ そんな折、、、
1981年、これが出たのです。
obscure の7番を担った Simon Jeffes によるユニット Penguin Cafe Orchestra のセカンド・アルバムです。
英国原盤(Editions EG EGED11 )も、このペンギンのイラストのジャケットです。
➽ 奇しくもこの直後に日本は一大「ペンギン・ブーム」。
83年にリリースの松田聖子「Sweet Memories」、サントリーの新企画商品 ペンギンズ・バーのCM、劇場アニメ映画『ペンギンズ・メモリー 幸福物語』。。。
もちろん、Simon Jeffes の Penguin Cafe Orchestra と日本のペンギン・ブームは何の関係もない。
いや、日本側がペンギンカフェからインスパイアされた感もある、、、のですが、少なくとも音楽的な接点は見当たらない。。。
それでも、私たち洋楽ファンはなぜだか、ペンギンカフェ・オーケストラにも関心が向いていったのでした。
➽ そもそも Penguin Cafe Orchestra のイラストは、エミリー・ヤング Emily Young という英人女性彫刻家・イラストレーターの作。
日本のペンギン・イラストとはまったく趣がちがうシュールなもの。
Emily は 1stアルバムではボーカルをとっています。
このエミリー作のジャケットは、Penguin Cafe Orchestra の 1st、obscure 7番の「米盤のカセット」に採用されたのが最初のようです。
米 Editions ED EGEDC-27
1980年
このパラソル・ペンギンのデッサンは 1stアルバムの裏ジャケにも描かれていました。
米盤カセットに倣って、1stアルバムは日本でもペンギン・ジャケで初発、イギリスでも同82年にペンギン・ジャケでリイシューされています。
➽ Penguin Cafe Orchestra のペンギン・ジャケ化と、日本のペンギン・ブームのつながりは私の個人的なリアルタイム体験からの寓話に過ぎないのでしょうが(笑)
でも、同年代で似たような感じをお持ちの方、おみえなのでは?
さて、
➽ カベレコもまっ黒にしてみました(笑)
こうして見ると obscure のシリアスさと、ペンギン・ジャケのギャップが奇妙ですね。。。
それでは皆様のご来店をお待ちしております。