イギリス レコード買付け記〔4〕「 ついにキンクス・ファンの聖地へ!」

   

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✼  ✼  ✼      17th  June,  2022    ✼  ✼  ✼








いよいよ買い付け記も最終回、観光編の後編です。








観光と言っても大英博物館でロゼッタストーンを見たいとか、バッキンガム宮殿で衛兵交代を見たいとかよりも。











➽ ここで、
















こういう自撮りをしたり。











➽ ここで












これに















触ってみたり。
























➽ ここを探しに行ったら、







いっぱいゴミが出てて、








いい写真取れないじゃん〜









って思ったけど









(4 Heddon Street, London)






ジャケット見直したらジャケット撮影時もゴミ出てる。









俺って持ってる!









と自己満足したり。










これが私にとっての最高の観光なんですな。















➽ 買えるレコードが少なくて買い付けの成果が上がらなければ諦めてリバプールとかにでも行くつもりだったのですが12日間イギリスにいてもリバプール(=ビートルズ)への思いはその程度。












私にとってイギリスで一番行きたかった場所はここです。























ロンドン中心部で乗った2階建てバスの行き先表示灯の『 to Muswell Hill 』 に高まる胸。









20分ほどして前方に丘(hill)が見えてきたときは、











「ああー、ついに来れたぁ。」と思いました。







(地下鉄でも行けますが観光なら断然バスがオススメ。)











私にとっての  ”英国ロックの心の故郷”  はキンクスの『Muswell Hillbillies』(1971年発表)なのです。






(1978年 高校2年の時、再発盤新品 1500円で買ったこれ)








ストロベリー・フィールド行くよりマスウェル・ヒルに行きたい人もいるわけですな。






こういうのは全くの個人的音楽体験によるもの。













で、丘の手前でバスを降りて歩いて登りました。















15分ほど丘を登って。












のどかな住宅地と思っていた丘のてっぺんは意外にも賑やかな場所でした。(名古屋だと八事交差点ぐらいの感じ)








でも八事と同じでそこから少し歩けば「緑豊かな」住宅地へ。














通りの名は「フォーティス・グリーン Fortis Green」。












その名の通りひときわ緑豊かなストリートです。












通りの名に Green があることで住民が緑を大切にしているのだと思いました。








この "グリーン" こそキンクスが守ろうとした村の緑(Village Green)なのです。














通りの真ん中あたり、レイ&デイヴのディヴィス兄弟が生まれ育った家があります。










6, Denmark Terrace, Fortis Green, London





Wikipedia でも Fortis Green は 「generally a middle-class area」 とあるように典型的な中産階級住宅地。(なおフェアポート・コンベンションのSimon Nicolもここの生まれ。)









デイヴ・デイヴィスは1999年まさに『Fortis Green』というアルバム(CD ONLY)を出しています。




こちらは2002年のアルバム『Bug』の中から。

♬ Dave Davies / Fortis Green (2002年)(Youtube)













➽ そして二人の生家の真向かいにあるのが1957年に二人が初めて公衆の前で演奏したパブ,







The Clissold Arms










105 Fortis Green, Muswell Hill, London








入り口にはこんなプレートが。




















➽ 中に入ればキンクス・ファンにとっちゃディズニーランド!
































➽ ここまでで終るのが普通のヲタク(笑)












もう一度外に出て写真を撮っていると、、、














「ひょっとして?」













イギリスに来て10日目にして初めて聞いた日本語 !!!












「キンクス・ファンですか?」











私「は、はい。」











聞けば ロンドン在住38年という関西出身のYさん。






お歳は私より3つ上。








顔出しOKとのことで





息子さんご夫婦と食事の前に Clissold Arms で軽く一杯ひっかけていこうとしたところだとか。













➽ で、この方が「普通じゃないロック・ファン(いやヲタク)!」











こんなコロナ禍にイギリスにいち早くレコード買いに来る私のことも「普通じゃない」とすぐに意気投合しました。













最初は付き合っていた息子さんお孫さんは先に食事の場所に向かい我々はビールをおかわり。 私はこれで3パイント目(1パイント= 568ml)、で話はますます進む。












このYさん、スマホの画像を見せてくれながら、











「 これ私が撮ったキャサリン・ハウ Catherine Howe」









「で、これは、」

























「ここ。」

















「探し出して撮りに行ったの。右奥の入江の形が決め手。」






私、「わーーーーおっ。 間違いない!」











「で、これは。」


























私もすぐにピンと来ましたが、















「ここ。」


























私、「わーーーーおっーーー !!!」










すごい探究心。









ジギー・スターダストやアニマルズで喜んでいる私の遥か上をいっています(笑)















ひとしきりこんな時間が1時間。












Y氏にとってもキャサリン・ハウやトゥリーズにこんなに反応する日本人なんて何万人に1人。









ちょくちょくClissold Arms に来るというY氏も「運命的な出会い」と言っていただきしっかり連絡先を交換しました。
















➽ さてすっかり遅くなってしまいましたがこの夜はもう1ヵ所行きたかったところが。













Archway Tavern
(1Navigator Square Archway London)








『Muswell Hillbilies』のジャケット写真が撮影された老舗パブです。




















『Muswell Hillbillies』 A面の5曲目「Alcohol」。




♬ The Kinks / Alcohol (1971年)













酒も飲めない17才の私は、




なんてヤクザな曲?




これってロック?







ヤクザなだけでロックだよな。





なーんて思って大英帝国のパブを想像するのでした。
























高2のとき買ったLPジャケットの中に時を飛び越えて立てた気がしました。。。(感涙)


























※ 私とキンクスの出会いについてはぜひこちらもお読みください。




→ 当店ブログ『キンクスと私の10分間。』(2019年12月13日)









「イギリス買い付け記(1〜4)」をお読みいただきましてありがとうございました。



イギリス買い付け盤は半年ぐらいかけてレギュラー商品としてボチボチと店頭販売してまいります。


利益無しで買ってきたものも多数、私から皆様への”お土産”です。








【追記】

本当はもう1箇所行きたかったところが。





『Muswell Hilbillies』のインナージャケです。


見ればみんな表ジャケットと同じ服装。


同じ日に Archway Tavern の近くで撮ったに違いありません。






レイの頭の上辺りに RETCAR STREET とあります。

ところがロンドンに RETCAR STREETは今存在しません。

区画整理で一体は集合住宅になってしまってこの風景には会えないわけです。

ここに立ってみたかったぁ。。。



Retcar Place としてRetcarの名は残っている






【追記2】


ブログアップの3日後、ロンドンのYさんからメールが届きました。


内ジャケの Retcar St. 周辺を調べた結果、内ジャケ左上の小さい写真




の背後の建物を発見したそう。




うん、間違いない。


重ね重ね、すごい探究心!







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