Kathy McCord (CTI ) が新入荷。 無人島レコード(その3)




✼  ✼  ✼      1st  Jan,  2019     ✼  ✼  ✼




明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。







新春 3日 から通常営業いたします。
皆様のご来店をお待ちいたしております。
 

 




  私の 「無人島レコード」 が新入荷しました。






昨年末に発売された 「レコード・マップ 2019」 巻頭特集でも紹介させていただいた一枚。






当店が巻頭特集に登場していて、拙ブログご愛読の方の中には驚かれた方も多いでしょう。



> 新刊『レコードマップ 2019』巻頭特集に当店が登場 !!! (2018年12月28日)








で、取材時に 「思い入れのある1枚」 を紹介して欲しいということでしたので紹介させていただいたのがこのレコードです。








Kathy McCokrd  CTI Records
入荷盤は 未開封シールド original





Kathy McCord / Kathy McCord

(CTI 1001, 1969年録音/70年発表)







これが実は私の 「3枚の無人島レコード」 の1枚なのです。
他の2枚は既に当ブログで紹介させていただいており、これが3枚目。





( 前にも書きましたが、私の行く無人島は「レコード3枚まで持込み可」 なのです(笑)。で、現在「10枚までOK」の島を探索中。)









他の2枚が、




Gerry Lockran / Wun (Polydor)




Sonny Clark / Sonny's Crib (Blue Note)
👉 当ブログ 『無人島レコード(その2)』 (2018年11月16日)









これではメンバーは男ばかり、3枚のうち1枚はぜひとも女性ものを入れたいところです。







もしムジレコが1枚だけだったら、このキャシー・マッコードを選ぶでしょう。







やっぱり、死ぬまで過ごすかもしれない無人島で聴くたった1枚なら、男の声よりは女性のレコードの方がいいに決まってます。私も男ですから。。。







* * * * *
 






私が、このレコードを手に入れたのは18歳、高校3年生のたぶん秋。 







お店は当時、名古屋の名東区・一社というところにあった「スリー・サウンズ・カンパニー」さん。現在は中区・栄で「サン・オブ・スリー・サウンズ」さんとして営業されています。 






スリー・サウンズさんは高校~大学時代の私のレコード収集の先生のような存在でした。







特にアメリカのSSW系のレコードに強く、いろいろ試聴させていただいてはバイト代をつぎ込んで多くのレコードを買いました。







確か値段は5,500円。 高校生の私にも買えない値段ではない。しかもこの値段帯はSSWでは名盤率の高い値段帯。







しかし、当時の私が高額盤購入の判断基準にししていた「ブラック・ホークの99枚」には確か入っていない。 









さてどうする。。。 







結局ちょっとだけ聴かせてもらって即断しました。







で、その後約40年にわたって 「私のベスト10」 いや「ベスト5」からも一度も外れたことのない生涯の愛聴盤となりました。








♬ Kathy McCord / Take Away This Pain (1970年)










少し鼻にかかった、はかなく憂いを帯びた声。






最高の演奏陣。 とりわけこのレコードではギターの John Hall の生涯最高の名演が聴けます。





 「Take Away This Pain」 の間奏部 & エンディングなんかは本当に絶品です。






(ただ、「Take Away This Pain」 のエンディングのギター・ソロはCDやYoutubeでは大幅にカットされてしまっています。 ぜひ多くの方にLPの完全バージョンを聴いていただきたく思います。)










ジャケットも全ての所有レコードの中で1番かも。。。 







濡れたように美しいコーティング・ジャケットにうつむき加減の物憂げなキャシーの横顔。








音楽の内容を見事に表現している素晴らしいジャケットです。








* * * * *







 

制作当時キャシーは17歳。 









私がこのレコードと出会ったのは18歳の秋。









ジャケ写の彼女は以来私にとって 「永遠の1つ歳下」  として 「レコードの中の恋人」 になりました。 (実際の彼女は私の10歳上ですが。)









ずっと後年に、歳をとった彼女を見ることになるまで(後述)、ネットも無い時代ですしこのジャケ写の彼女以外に写真は一切なく、「横顔だけの恋人」 だったというのもロマンがあるでしょ。(笑)










そんなたった1枚の写真の横顔しか知らなかった彼女と私の再会は、、、









30年後の2010年。









この69年録音の1stアルバムと79年録音のカップリングCDのジャケ写でした。おそらく79年の録音年の写真でしょう。


















27歳ころだと思います。 








初めて正面からの写真を見ました。








そして彼女はすっかり素敵な大人の女性になっていました。









本当に、感激しました。









(その後に知ったのですが、79年録音分は2ndアルバムとしてアナログ盤で出ていました。 👉 Discogs > Kat McCord / Baby Come Out Tonight  ただ、Kathyについてはアンテナを高くしていた私も知らなかったですし、ebayで初めて見たのも2013年ごろです。たぶん製造当時はほとんど流通せず、2010年にカップリンッグCDが出たのを期にデッド・ストックだったものが一部市場に出たという感じだと思います。US盤で見るのは穴あきCut-Outばかりですし、数年前一時的にebayで何枚かの出品がある時期がありましたが、その後はパッタリと出品がなくなりました。)
















1stアルバムの話に戻ります。 







録音は Rudy Van Gelder !!!!!!!!!!!!!!!!!!!








盤面にはちゃんと 「VAN GELDER刻印」 も入っています。 









後にジャズを聴くようになり、たくさんのヴァン・ゲルダー盤を手にするようになる私にとって 「初めてのVAN GELDER盤」 でもあったわけです。








 高校生当時は刻印のことなど知る由もなかったですが。










というわけで、いつも通り、CTI だのクリード・テイラーだの、アシッド・フォークがどうだのという話は一切ないままこんなに長文になってしまいました。 






それら 「音楽的な詳しいこと」 は他のネット上の記事でお読みください(笑)。






それでは、3日初売りでの皆様のご来店お待ちしております。







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