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✼ ✼ ✼ 28th Oct, 2020 ✼ ✼ ✼
定休日。恒例、「オヤジの休日」です。
いつものように週に一度の休日は多用多忙。
1枚だけしか聴けません。
でも、その1枚のためにアンプは朝から通電。
ちょっと "贅沢" してトミフラ『オーヴァーシーズ』を聴きました。
(たまにはこういうのに針を通さなきゃ。。。自分のクール・ストラッティンだって2年に1度しか針通さないし。汗)
Tommy Flanagan / Overseas
(米 Prestige PRLP-7134)
1958年
57年8月のスウェーデン録音。
Tommy Flanagan (p)
Wilbur Little (b)
Elvin Jones (ds)
全9曲
スウェーデンでは 録音年1957年に Metronome レーベルから3枚の7インチ EP で発売。
Metronome
MEP311 MEP312 MEP313
本国アメリカでは録音翌年 1958年に Prestigeから『Overseas』の題名でLP発売。
「Overseas」すなわちフラナガンが「海外」で録音したもの、の意。
こういうケースは、
米 Prestige の LPは、1年遅れだからスウェーデン3EPがオリジナルで、米Prestige盤は 2ndという筋合いのものでない。
米盤はヴァン・ゲルダー・カッティングの別物。両方オリジナルと言って良いでしょう。
なお、米盤のジャケット・デザインは
「Tommy Flanagan Over」の下に「C」がいっぱい。
「 C's 」です。
洒落てる。
この大名盤の内容については、あちらこちらで色々と書かれていますので、今日はこのレコード(米オリジナル盤)と私の出会いについて書きたいと思います。
➽ 私がこの盤を入手したのは1980年代後半。
私はまだ30前、 CDが登場したころでした。
この盤のジャケット裏には、右下に「ゴム印」が押してあります。
「名古屋市・・・・・」 の住所と、
「松 X X X」 というお名前(以下、Mさん)。
➽ ある日、私のジャズの先生とも言える A氏宅で一緒にレコードを聴いていたとき、私は、A氏のレコード棚から、これと同じゴム印を押した「Donald Byrd / Off To The Races」のオリジナル盤を見つけました。
A氏はこれを某中古盤屋で買ったとのこと。
「へえ、このドナルド・バード、名古屋の人が持っていた盤なんだぁ。」
「この人に会ってみたいですね。」
「電話帳、いや、区が違うから 104、番号案内だ。」
ちゃんと電話番号が分かりました。
さっそく電話したところ、ジャズがお好きならウチにおいでなさい。という話に。
日時を決めてA氏と私の二人でお訪ねしたMさんは、すでに70歳を越えるであろう老紳士。
居間にはグランド・ピアノがありました。
聞けばM氏は大学の音楽の教授だそう。
フラナガン盤は当時輸入レコード店にオーダーして取り寄せてもらって購入したとのこと。
(手持ちのShwannカタログによれば1960年1月号には既に載っていないので1stロットだけで廃盤になったよう。つまりM氏は58年の米盤リリースからわずか1年内外にオーダーして入手したということ)
美味しい紅茶とケーキをいただき、ひとしきり音楽についてお話を聞かせていただいたあと、レコードを見せていただくことに。
A氏と私の興奮は MAX !!!
何が出てくるんだろう。。。
オーディオのある部屋に通された私たちはちょっと拍子抜けしました。
レコードは100枚ほどあるだけ。
聞けば、ずいぶん人にあげちゃったそう。
A氏所有の『Off To The Races』は、Mさんからもらった人が中古屋に売っちゃった、ということか。。。
「欲しいのがあったらお土産に差し上げるよ。」
レコードを見ていくと、ほとんどがジャズとクラシックの 50年代・60年代のヴィンテージ盤。
すべて、発売当時「新品で購入」したとのこと !!!
A氏と私は、この『Overseas』と、Kenny Drewのリバーサイド盤『Kenny Drew Trio』(RLP12-224)のオリジナル盤を思わずそれぞれの手に持っていました。
もちろん、その価値の分かる私たちは、
「タダでいただく訳にはいかない。お譲りいただけるならきちんと買わせていただきたい。」と申し出ました。
ところが、Mさん。
「お金はいらない。貴方たちが来てくれて本当に楽しかった。」と。
で、結局私たちはどうしたか。。。
「もしよろしければ、また遊びに来させてください。今日はレコードは結構です。」
と言って、その日はお暇し、後日、お土産としかるべきお金を用意して再訪したのでした。
長くレコード集めているといろんなことがあるもんですな。
なお、A氏は数年前長く患ったご病気のため 68歳でお亡くなりになりました。
Mさんのゴム印の押してあるこの『オーバーシーズ』を聴くとき、いつもA氏とあの日のことを思い出すラジオヤジでした。。。
それでは明日の皆様のご来店をお待ちいたします。