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✼ ✼ ✼ 27th June, 2020 ✼ ✼ ✼
リー・モーガン 『キャンディ』
の聴き比べをしてみました。
レコード店をやっていると、お客様から
「このプレスの音はどうですか?」
と質問されることがよくあります。
レコードは、基本的に演奏の原初の記録である録音テープ(=マスターテープ)が保管されていて、そのテープ(またはそのダビングされた複製テープ)から、再発売の都度、プレス金型の母版(ラッカー盤)をカッティングし直して製造されます。
( 注: 金型の一つである 「メタルマザー盤」が保管されていてそこから再生産されるケースもあります)
【参考】
→ 当ブログ『レコードのカッティングとマトリクスのこと。』(2018年7月31日)
→ 当ブログ『レコードのカッティングと音の違いについて思うこと。サキコロ、RVG、倍音、ノイマン、リマスター・・・』(2023年2月27日)
この「カッティング」によって出来上がるレコードの音は決まり、同じタイトルのレコードでもさまざまな国のさまざまな会社が再発売するたびに異なる音のレコードとなるわけです。
もっと言うと、一つとして同じ音はないわけです。
再発売では時に販売価格を安くするため(「廉価盤」)、製造コストも抑えようとしてあまり丁寧でないカッティングがなされることもあったりします。
(※ レコードの音を最終的に大きく決定するのはカッティングです。昔からよく聞く「再発売の度にマスターテープの劣化により音質が悪くなる」というのは短絡的過ぎかと思います。カッティング技師の手腕・時代によるカッティング理念やカッティング機器の変化などの方がレコードの音質決定には遥かに重大です。)
お客様の 「音どうですか?」 というご質問は、単に 「そんなに悪くない」 という答えを期待するものと、もっと踏み込んで 「オリジナルに比べてどうか」 というケースがあります。
もちろん後者は、かなりレコードを聴き込んだお客様。
そして、その質問の意図に応えるには店員自身がオリジナルの音を知っている必要があるわけです。
お客様の 「音どうですか?」 というご質問は、単に 「そんなに悪くない」 という答えを期待するものと、もっと踏み込んで 「オリジナルに比べてどうか」 というケースがあります。
もちろん後者は、かなりレコードを聴き込んだお客様。
そして、その質問の意図に応えるには店員自身がオリジナルの音を知っている必要があるわけです。
今日は先日入荷した リー・モーガンのブルーノート盤 『キャンディ』 の2008年発売、東芝EMI TOJJ-6507をオリジナル盤と聴き比べてみました。
店の装置はたいしたものではなく、また、私の耳も輪をかけて大したものでないため(笑)、ネット上であまり詳細なことを書くことは控えますが、東芝2008年盤はかなり健闘していると言っていいでしょう。
カッティング・エンジニアは小鐵徹氏。
オリジナルを100点としたら 「85点以上」 は行けそうです。
(これはジャズのヴィンテージ録音盤を現代の機材でカッティングする条件下では究極の点数だと思います。)
『キャンディ』のUS盤は、ブルーノート版権所有者であった Libertyプレス盤や UAプレス盤がなく、オリジナル以外ならどの盤で持つかはファンにとって重大な問題です。
(※ Blue Noteの版権=音源管理権を歴代継承したLiberty社→UA社→Capitol社などはオリジナルのマザーテープやメタルマザー盤を使った再発が可能だが、東芝とかClassic RecordsやMusic Matter社などの場合はメタルマザーの使用はできず、テープもダビングされた子テープ、孫テープからのカッティングやり直しとなるので音質差が大きい。)
国内盤だけでもレコードでは 9回発売されています。
1971 東芝EMI NR-8845
1976 東芝EMI LNJ-70087
1979 キング GXK-8131
1983 キング BLP-1590
1984 東芝EMI BLP-1590
1991 東芝EMI BN-1590 ※
2004 東芝EMI TOJJ-6507
2008 東芝EMI TOJJ-6507
2013 ディスクユニオン DBLP-054
( ※ はステレオ盤 )
ついでにdiscogsで調べると、海外では次の 7回かと思います。
1969 米 Sunset Records盤 ※
2005? 米 Capitol盤?
2009 米 Music Matters 2×45rpm盤
2009 米 Classic Records盤
2015 EU Elemental Music盤
2016 米Music Matters盤 ※
2017 EU Jazz Image盤
『キャンディ』 が好きなら、お財布さえ許せば、これらの各プレスのうちどれが自分の好みかを探す楽しみがある。
( 好みじゃない方はラジオデイズ・レコードが高価に買い取ってくれる!)
いやぁ、レコードってほんとめんどくさい趣味ですね。
そして、それがなんと楽しいことか。
当店のツイッターをご覧の方はご承知ですが、私は夜な夜な店に残っては店頭のレコードの聴き比べをやって日々「研鑽」しています(笑) 👉 当店ツイッター
『キャンディ』東芝盤、『ワトキンス・アット・ラージ』東芝盤、『バッシュ』トリオ盤、『Tony Fruscella』Rhino盤 とも店頭販売中です。
それでは本日も皆様のご来店をお待ちいたしております。
『キャンディ』のUS盤は、ブルーノート版権所有者であった Libertyプレス盤や UAプレス盤がなく、オリジナル以外ならどの盤で持つかはファンにとって重大な問題です。
(※ Blue Noteの版権=音源管理権を歴代継承したLiberty社→UA社→Capitol社などはオリジナルのマザーテープやメタルマザー盤を使った再発が可能だが、東芝とかClassic RecordsやMusic Matter社などの場合はメタルマザーの使用はできず、テープもダビングされた子テープ、孫テープからのカッティングやり直しとなるので音質差が大きい。)
国内盤だけでもレコードでは 9回発売されています。
1971 東芝EMI NR-8845
1976 東芝EMI LNJ-70087
1979 キング GXK-8131
1983 キング BLP-1590
1984 東芝EMI BLP-1590
1991 東芝EMI BN-1590 ※
2004 東芝EMI TOJJ-6507
2008 東芝EMI TOJJ-6507
2013 ディスクユニオン DBLP-054
( ※ はステレオ盤 )
ついでにdiscogsで調べると、海外では次の 7回かと思います。
1969 米 Sunset Records盤 ※
2005? 米 Capitol盤?
2009 米 Music Matters 2×45rpm盤
2009 米 Classic Records盤
2015 EU Elemental Music盤
2016 米Music Matters盤 ※
2017 EU Jazz Image盤
『キャンディ』 が好きなら、お財布さえ許せば、これらの各プレスのうちどれが自分の好みかを探す楽しみがある。
( 好みじゃない方はラジオデイズ・レコードが高価に買い取ってくれる!)
いやぁ、レコードってほんとめんどくさい趣味ですね。
そして、それがなんと楽しいことか。
当店のツイッターをご覧の方はご承知ですが、私は夜な夜な店に残っては店頭のレコードの聴き比べをやって日々「研鑽」しています(笑) 👉 当店ツイッター
Doug Watkins 『Watkins At Large』
オリジナル盤・キングGXK盤・東芝LNJ盤
Dave Bailey 『Bash』
オリジナル盤 ・ トリオPA盤
Tony Fruscella 『Tony Fruscella』
オリジナル盤・米Rhino盤
『キャンディ』東芝盤、『ワトキンス・アット・ラージ』東芝盤、『バッシュ』トリオ盤、『Tony Fruscella』Rhino盤 とも店頭販売中です。
それでは本日も皆様のご来店をお待ちいたしております。
おかげさまで今日現在、部門 第 1位 です。