新刊『 レコード・マップ 2019 』 巻頭特集に当店が登場 !!!



名古屋・愛知~レコード全ジャンル買取中 !
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✼  ✼  ✼     28th  Dec,  2018    ✼  ✼  ✼





『 レコード・マップ』、 通称 "レコマ" 。




中古レコ好きの方なら誰もがご存知の唯一無二の "レコ屋ガイド・ブック" 。




待望の 『 2019年版 』 が出ました !!!





『レコード+CD・マップ 2019』
2018年12月刊行 税込み 2,926円





インターネットのない時代、私は旅行先ではそれこそ電話帳で探してでも中古レコード店を探したものでした。





はじめてこの本を手にした時は 「何でこんな本が出てるの?」 と驚いたと思います。だって、たかが 「中古の音盤」 売ってる店ですよ。





まさに "コロンブスの卵" です。 この本こそ日本中の中古レコ好きの 「ど・ストライク」 でした。





1986年以来、年刊・隔年刊の形で常に最新の 中古レコード店情報 を提供してくれる 中古レコード・ファンのバイブル としてその存在を確固たるものにしました。





しかし、レコード時代からCD時代、さらに配信時代へと、音楽を手に入れる手段が次第に簡便容易になっていく中、マップ片手に中古店を回ってまで 「聴いてみたい音楽を手に入れたい」というニーズは少なくなっていきます。





こうして、 バイブル 『レコード・マップ』は次第に刊行部数を減らしていき隔年刊もままならなくなりました。






レコードマップ2019年版 より
名古屋・新栄 の3店は 徒歩5分圏内




前号 『2016-17年版』 では1軒も無かった 我が 「新栄エリア 3店」 ももちろん載ってます。




地下鉄・東山線 「新栄町(しんさかえまち)」 駅から各店とも3分以内。 3店とも、「オールジャンル & アナログ約9割」 の個性的なショップです。




オールジャンルといっても、3店それぞれ微妙に中心ジャンル・得意ジャンルがずれていてきっとお楽しみいただけると思います。






で、なんと当店、全国でたった3店の  巻頭特集   にも登場させていただいてしましました !!!










まさか見開き両面とは思っていませんでした。 せいぜい1/2ページぐらいかと。




オープンわずか1年の、ほんとにちっぽけな中古レコ屋としては光栄の至りです。 (私の顔写真まで。。。)





社主さん自らお越しいただき、約1時間の取材時間、私のとりとめのない話を見事に記事にまとめていただきました。





それにしても社主の針谷さんのお名前、「針」がなぞる「谷」とは。
まさに「レコード」ではありませんか。





そんなわけで、 『レコード・マップ 2019年版』 を当店にてお買い求めのお客様は、当店の巻頭特集登場記念として、初回入荷分在庫限り 10%OFF  とさせていただきます。 
完売御礼





それでは本日も皆様のご来店をお待ちいたしております。




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【 ブルーノート ジャズLP 買取価格リスト】 4000番台 編



ブルー・ノート  4000番台  
最新買取価格リスト
       
   買取価格保証:2023年11月迄  

 

ブルーノートは全タイトル 
店頭販売(税抜)価格の

  最低50% ~ 80% 』 () 
で買い取っています。
 

2nd / 3rdプレス、後発Liberty/UA盤 を含みます。
キズ等コンディションに多少の難があるものも含みます。





美品だけを高額で買い取るのではなく、盤に多少キズがあったりジャケットが底抜けしていたりするものであっても、レコード本来が持つ音楽的価値や音質的な価値をよく理解した上で、責任を持ってご納得いただける査定価格をお示しできるよう努めております。



遠方の方も、5枚・10枚ぐらいからでも是非一度宅配買取をお試しください。
必ずご満足いただけます。


 


 *  *  *  *  *
 




今日は、当店の 『ブルーノート 4000番台』 のオリジナル盤の買取り価格のご案内です。


お客様の貴重なコレクションを一枚一枚きちんと鑑定査定して、次のオーナーになる方へとしっかり橋渡しできればと思っております。




『1500番台 編』 はこちらをクリックしてください。
👉 【 ブルーノート ジャズLP 買取価格リスト】 1500番台 編



買取見積概算額に応じて以下のような方法も承っております。
★ 2万円以上 = 全国 / 宅配便着払い可
★ 6万円以上 = 東海3県 / 無料出張可
★ 12万円以上= 関東~近畿 / 無料出張可
★ 30万円以上= 全国 / 無料出張可
(その他 お電話ください。ご希望に応じて相談させていただきます。)
※ 1枚1枚すべての査定額を記した一覧表をお付けいたしております。


 
 *  *  *  *  *

 

 

【当店の BLUE NOTE LP 買取価格例】
 ( 4000番台 編 )



リスト中の買取価格は、 

美品買取価格 ( EX盤   VG+盤 の査定比率)   の順です。
・ 査定比率= 店頭販売予定(税抜)価格に対する買取額の割合です。
・ EXは「上の下」程度、VG+は「中の中」 程度が目安です。
・ 盤・ジャケットともオリジナル初回仕様の査定価格です。
・ ジャケットの状態も盤質と同程度の場合とします。
・ Lex、DG、 Earなどは特記なき場合両面です。 略号の見方はこちら>
👉 当ブログ 『ブルーノート オリジナル盤判定ガイド』  
 


〔例〕
4040  Open Sesami  (63rd DG) 
110,000円     (EX80%  VG+75%)
の場合、
① 美品は 110,000円 で買取
② 9.万円
(税抜)で販売予定の
EX盤= 72 ,000円 買取
③ 5.8万円
(税抜)で販売予定の VG+盤= 43,500円 買取
 
 


TINA  BROOKS  & 参加作品





ティナ・ブルックスはリーダー作1枚(4041番)のほか、4000番台に5枚の参加作があります。

とりわけここにあげた4040番台の3作品の人気は凄まじいです。



4040  Open Sesami  (63rd DG) 
160,000円   (EX80%  VG+75%)

4041  True Blue  (63rd DG)
180,000円   (EX80%  VG+75%)

4045  Shades Of  Redd  (63rd DG)

110,000円   (EX80%  VG+75%)            



DONALD  BYRD   




リー・モーガンとドナルド・バード。
ともに1500番台では11作品に参加しています。

BN初録音は、モーガンが1538番、
バードはその40日前録音の1534番。
BN初リーダー作はモーガン1538番。
しかるにバードは初リーダー作は4007番まで待たなければなりませんでした。


ただバードはその後は堰を切ったように幅広い魅力を放つ作品を残していきました。

ジャズの持つエネルギーを直球勝負で表現した作品の多い1500番台よりも、ハードバップの新しい可能性を切り開き多彩な煌きにその魅力の重心を移した4000番台でこそバードの特性は生きる。 そうライオンはかなり前から計算していたかに思えてなりません。

また、バードのリーダー作は、メリハリがあって溌剌とした素晴らしい録音が多いのも見逃せません。



4007  Off  To The Races  (63rd no-R DG)
40,000円   (EX75%  VG+70%)

4019  Byrd In Hand  (63rd DG)
33,000円   (EX75%  VG+70%)    

4026  Fuego  (63rd DG)
25,000円   (EX70%  VG+70%)    

4048  Byrd In Flight  (63rd DG)
45,000円   (EX80%  VG+70%)              



LOU  DONALDSON   


 

ちょっと意外かもしれませんが、ホーン奏者では、1500番台でモブレー(19枚)に次ぐ14枚もの作品に参加しているのがルー・ドナルドソンです。

1500番台の4枚のリーダー作も良いですが、ドナルドソンがその明るい個性を伸び伸びと発揮している4000番台の十指に余るアルバムもその楽しいジャケットともども魅力満点です。



4012  LD + 3  (63rd no-R DG)
33,000円   (EX75%  VG+70%)

4025  The Time Is Right  (63rd DG)
33,000円   (EX75%  VG+70%)

4036  Sunny Side Up  (63rd DG)
35,000円   (EX75%  VG+70%)    

4053  Light Foot  (63rd DG)
30,000円   (EX75%  VG+70%)            



DEXTER  GORDON    




55年のベツレヘム、ドゥートーンなどへの吹き込みの後、麻薬による5年の空白期間を経て1960年にBNと契約したゴードン。 麻薬禍さえなければ1500番台にもリーダー作があっておかしくない人です。

遅すぎたBN初リーダー作4077番は、日の出の勢いのフレディ・ハバード(tp)にホレス・パーラン・トリオという特上のメンバーをライオンは用意しました。

4083番、4112番、4146番は、それぞれ ケニー・ドリュー、ソニー・クラーク、そしてバド・パウエルのトリオをバックにワンホーンで決めるあたりが何ともハードボイルドです。



4077  Doin' Allright  (63rd Ear)
28,000円   (EX75%  VG+70%)

4083  Dexter Calling  (NY Ear)
28,000円   (EX75%  VG+70%)

4112  Go!  (NY Ear)
30,000円   (EX75%  VG+70%)    

4133  A Swingin' Affair  (NY Ear)
26,000円   (EX75%  VG+70%)    

4146  Our Man In Paris  (NY DG)
40,000円   (EX80%  VG+70%)  



GRANT  GREEN  




ライオンがいかにケニー・バレルの次の一人を待ち望んでいたかは、グリーンが4064番での初登場から4100番までの36タイトル中、なんと1/3の 12作品に起用されていることでわかります。

10作以上に及ぶBNリーダー作の他、未発表の録音も多くそれら未発表作品も演奏内容は晴らしく人気も非常に高いです。今思えば、それらを当時全部発表していたらBNの作品はグラント・グリーンだらけになってしまったのでしょう。。。



4064  Grant's First Stand  (63rd DG)
28,000円   (EX75%  VG+70%)    

4071  Green Street  (NY DG)
28,000円   (EX75%  VG+70%)    

4086  Grantstand  (NY 片DG)
27,000円   (EX75%  VG+70%)    

4099  Sunday Mornin'  (NY Ear)
15,000円   (EX70%  VG+70%)   

 

JACKIE  McCLEAN   

        


「2P・3M」。  勝手に私が呼んでいるだけですが、BN4000番台で人気抜群で入荷しても羽が生えたように売れていくパーラン、ピアソンの二人のピアニストと、モーガン、モブレー、マクリーンの3人のホーン奏者です。

おかげでオリジナル盤・初期盤はおろか、Liberty・UAの後発盤もいつも品薄状態。 当店では、「2P・3M」は後発盤でも70%以上の査定比率で買い取らせていただいております !!!



4013  New Soil  (63rd no-R DG)
35,000円   (EX75%  VG+70%)    

4024  Swing Swang Swingin'  (63rd DG)
55,000円   (EX80%  VG+70%)    

4038  Capuchin Swing  (63rd DG)
30,000円   (EX75%  VG+70%)    

4051  Jackie's Bag  (63rd DG)
70,000円   (EX80%  VG+70%)                                



HANK  MOBLEY  



 
4031番は弾むウィントン・ケリー(p)、4058番は溌剌としたフレディ・ハバード(tp)、4080番はグルーヴするグラント・グリーン(g) がそれぞれモブレーを好サポートしていてそれぞれ異なる表情を楽しませてくれます。

4100番台に何枚もリーダー作を持つF・ハバード、G・グリーンを売るためにカタログに残り続けた4058番・4080番は、後発ラベルや片溝・溝無し盤など色々なバリエーションが存在します。

一方で、シュワンのカタログからも早々に姿を消す 『Soul Station』 は、68年の2ndイシューでは早くもジャケが変わってしまい、NYラベル盤、Libertyラベル初回ジャケ盤もイリーガル・レベルで少ないため、とりわけ初版の価値は高いと考えますので査定額にもしっかり反映いたします。



4031  Soul Station  (63rd DG)
110,000円   (EX80%  VG+75%)            

4058  Roll Call  (63rd DG)
80,000円   (EX80%  VG+75%)    

4080  Workout  (63rd/NY Ear)
42,000円   (EX80%  VG+70%)               



HORACE  PARLAN   




「2P・3M」 の中でも、一番厄介なのがこの人です。

写真の6作品はLiberty・UAプレスも『Up and Down』で1回出ているだけです。

おまけに、どれも発売枚数が少ないわりに日本での人気は高い。『Movin' and Groovin'』のジャケの端が色褪せしてるからと言って見送っていたら綺麗なのには一生出会えないかもしれません(笑)


もちろん、当店では下記の完オリ仕様でなくてもパーラン初期盤は75%以上の査定比率です。



4028  Movin' And Groovin'  (63rd DG)
38,000円   (EX80%  VG+75%)    

4037  Us Three  (63rd DG)
140,000円   (EX80%  VG+75%)    

4043  Speakin' My Piece  (63rd DG)
35,000円   (EX80%  VG+75%)    

4062  Headin' South  (NY 片DG)
33,000円   (EX80%  VG+75%)    

4074  On The Spur Of The Moment  (47 DG)
30,000円   (EX80%  VG+75%)    

4082  Up And Down  (NY Ear)
28,000円   (EX75%  VG+75%)                       



DUKE  PEARSON   




「2P・3M」 のピアソン。

BNには10枚ものリーダー・アルバムがありますが、人気・内容ともこの2枚は別格です。

とにかくタマが少なく、Liberty・UAプレスも、『Profile』で1回きり(モノラルです!)
ちなみに数日前、投入したら即日売れました。



4022  Profile  (63rd DG)
70,000円   (EX80%  VG+75%)

4035  Tender Feelin's  (63rd DG)
60,000円   (EX80%  VG+75%)                       



DIZZY  REECE    




モーガンやモブレーをある程度集めてきたら欲しくなってくるのがこのあたりの人。

発売枚数は少ないですが、競争相手も少なくVGぐらいなら意外にお値打ちに手に入ることもあるかも。



4006  Blues In Trinity  (63rd no-R DG)
40,000円   (EX75%  VG+70%)

4023  Star Bright  (63rd DG)
38,000円   (EX75%  VG+70%)

4033  Soundin' Off  (63rd DG)
40,000円   (EX75%  VG+70%)                     



Other  Pianists     




4000番台に1枚しかリーダー作を残していないピアニストたちの作品です。

実力派でありながら契約の関係か3人ともBNへの録音は少なめです。

4018番は バード、マクリーンをフロントに4013番 『New Soil』 の続編の風情。
4046番は 『True Blue』に次ぎ、ジョーダンが60年夏に吹き込んだクインテット作。
4059番は あの『Blue Train』以来、BNでの録音のほとんどなかったドリュー会心の一作。



4018  Davis Cup  (63rd DG)
75,000円   (EX80%  VG+75%)

4046  Flight To Jordan  (63rd DG)
65,000円   (EX80%  VG+70%)

4059  Undercurrent  (63rd 片DG)
150,000円   (EX80%  VG+70%)                     



長々とお読みいただきありがとうございました。





👉 【 ブルーノート ジャズLP 買取価格リスト】 1500番台 編  

👉 【プレスティッジ ジャズLP買取価格リスト】

👉 【リバーサイド ジャズLP 買取価格リスト】 工事中
👉 【ジャズ レーベル別 買取価格リスト】 工事中


【 ブルーノート ジャズLP 買取価格リスト】 1500番台 編


 ブルー・ノート  1500番台  
最新買取価格リスト 
      
    買取価格保証:2023年3月迄  

  
 
 

ジャズの 初期盤   どこにも負けない高額買取中です。

特に ブルーノートは全タイトル 
店頭販売(税抜)価格の
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2nd / 3rdプレス、後発Liberty/UA盤 を含む。
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遠方の方も、5枚10枚ぐらいからでも是非一度お試しください !!!

 




今日は、当店の 『ブルーノート 1500番台』 のオリジナル盤の買取り価格のご案内です。



BN1500番台は、モダン・ジャズのレコードの中でも 特別な重み を持つものだと思います。

お客様の貴重なコレクションを一枚一枚きちんと鑑定査定して、次のオーナーになる方へとしっかり橋渡しできればと思っております。


当店では、盤に多少キズがあったりジャケットが底抜けしていたりするものであっても、レコード本来が持つ音楽的価値や音質的な価値をよく理解した上で、責任を持ってご納得いただける査定価格をお示しできるよう努めております。



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👉 【ブルーノート ジャズLP 買取価格リスト】 4000番台 編



買取見積総額に応じて以下のような方法も承っております。
★ 2万円以上 = 全国 / 宅配便着払い可
★ 6万円以上 = 東海3県 / 無料出張可
★ 12万円以上= 関東~近畿 / 無料出張可
★ 30万円以上= 全国 / 無料出張可
(その他 お電話ください。ご希望に応じて相談させていただきます。)
※ 1枚1枚すべての査定額を記した一覧表をお付けいたしております。


 
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【当店の BLUE NOTE LP 買取価格例】
( 1500番台 編 )



リスト中の買取価格は、 

美品買取価格 ( EX盤   VG+盤 の査定比率)   の順です。
・ 査定比率= 店頭販売予定(税抜)価格に対する買取額の割合です。
・ EXは「上の下」程度、VG+は「中の中」 程度が目安です。
・ 盤・ジャケットともオリジナル初回仕様の査定価格です。
・ ジャケットの状態も盤質と同程度の場合とします。
・ Lex、DG、 Earなどは特記なき場合両面です。 (略号の意味はこちらをご覧ください。 

 👉 当ブログ 『ブルーノート オリジナル盤判定ガイド』



〔例〕
1570  Dial "S" For Sonny  (63rd no-R DG)
100,000円   (EX80%  VG+75%)   
の場合、
① 美品は 100,000円 で買取
② 10万円
(税抜)で販売予定の
EX盤= 80,000円 買取
③ 7.5万円
(税抜)で販売予定の VG+盤= 56,250円 買取





SONNY  CLARK


 


クラークのBNリーダー作は5枚。 内4枚が1500番台です。

アルフレッド・ライオンは、1500番台に、同一リーダーで同一編成の作品をほとんど残していしません。 (ジミー・スミスを除く。)


クラークの1570番と1576番の二作は、ライオンとしては珍しく同一編成 (tp. ts, tb の3管セクステット) の2作連続。

1570番が ファーマー、モブレー、フラー
1576番が バード、コルトレーン、フラー

両者の録音の間隔はわずか40日。 ライオンをそこまで急かしたのは何か。

メンバー・クレジットを伏せて聴いても明白でしょう。


1500番台のピアノ・トリオ作品は 6枚。
パウエルの一枚、非ブルーノート的な二人、すなわちユタ・ヒップが2枚とハービー・ニコルズ。あとは1600番のスリー・サウンズです。そう思うと1579番とは何だったのかという意味が見えてきそうです。

そして1588番。 日本ではBN随一の人気盤も、初版オリジナル盤の販売数は僅か2000枚とも言われ、続編として予定されていた1592番は発売されずじまいに。。。



1570  Dial "S" For Sonny  (63rd no-R DG)
100,000円   (EX80%  VG+75%)                   

1576  Sonny's Crib  (NY23 DG)
150,000円   (EX80%  VG+75%)                

1579  Sonny Clark Trio  (63rd no-R DG)
65,000円   (EX80%  VG+70%)            

1588  Cool Struttin' (63rd no-R DG)
220,000円  (EX80%  VG+75%)        



JOHN COLTRANE  &  J.R. MONTEROSE




BNに1作ずつしかリーダー作のない二人。
テナー・サックスの二つの "1等星" 。
 

独特の個性、カリスマ的人気に加え、寡作で、おまけにどれも発売枚数が少ないというJ.R.。 この 1536番は、Studio 4 盤、JARO盤と並ぶファン垂涎アイテムです。


そして、コルトレーンの 1577番。 同年のプレスティッジ作品 『Coltrane』、『Lush Life』 などとは革新性、構成力などの点で明らかに一線を画します。そしてここでの モーガン。1559番 『Blowing Session』 でのコルトレーンとの初セッション時に比べ、本作でのソロの煌きは異次元です。



1536  J.R. Monterose  (Lex DG Flat Frame)
190,000円   (EX80%  VG+75%)      

1577  Blue Train  (片NY23 DG)
250,000円   (EX80%  VG+70%)          

(63rd no-R DG)
115,000円 (EX80%  VG+70%)          



KENNY  DORHAM 




ドーハムのリーダー作は1500番台に2作、4000番以降に3作と、20作前後にもおよぶモーガンやバードに比べ意外に少な目ですが、5作それぞれに個性ある秀作揃いです。

この1500番台の2枚では、決して "静かなる" などとは思わせない熱過ぎる演奏を聴かせてくれます。



1524  At The Cafe Bohemia  (Lex DG Flat Frame)
120,000円   (EX80%  VG+70%)      

1535  Afro-Cuban  (Lex DG Flat Frame)
150,000円  (EX80%  VG+70%)      



CURTIS  FULLER 




ブルーノートの1500番台のキーワードの一つは 『三部作』 だと思います。

そのリーダー作が1500番台に3枚のみというミュージシャンが目につきます。

三部作 -  "Trilogy" は、古代ギリシア・ローマの重要な創作様式と言えます。 ルネサンス期のダンテもこれを強く意識して『神曲』をものしました。

幼少期から学校教育で刷り込まれている西洋人にとっては日本人以上に潜在意識の中に強くあるものだと思います。

古典古代において欧州の辺境だったドイツで青年期まで過ごしたアルフレッド・ライオンは、芸術の世界における憧れの古典古代を強く意識していたのでしょう。



さて、フラーの3作です。

1567番ではハンク・モブレイ(ts)
1572番ではテイト・ヒューストン(brs)
1583番ではアート・ファーマー(tp)

それぞれ異なる種類のホーン楽器と組んでの2管クインテット演奏です。

わずか半年の間の3作。 ライオンの頭の中には1567番を吹き込んだ時、すでに続く2枚のメンバー構成もあったのだと思います。

そして、フラーのリーダー作はこれで完結。 ライオンはフラーの個性をこの3作で表現しきり、4000番台はサイドメン参加だけになります。

60年代10年間のトップ・トロンボニストだったにもかかわらず。

これがライオンという創作家、ブルーノートというレーベルなのですね。



1567  The Opener  (63rd no-R DG)
80,000円  (EX80%  VG+70%)           

1572  Bone & Bari  (63rd no-R DG)
45,000円  (EX80%  VG+70%)          

1583  Vol. 3  (63rd no-R DG)
60,000円  (EX80%  VG+70%)              



JOHNNY  GRIFFIN 




グリフィンのBNでのリーダー作はすべて1500番台のこの3枚。(4000番台は無し。)

うち2枚がワンホーンとライオンにしては珍しく同一編成なのはやはり彼は "小さな巨人" なのでしょう。

対して1559番はコルトレーン、モブレーとともに3本のテナーが重戦車軍団かのごとく爆走。迎え撃つトランペットはモーガン。ケリー、チェンバース、ブレイキーのリズム陣も含めギャラで言ったら当時最高のセクステット作品だったかも (笑)



1533  Introducing  (Lex DG Flat Frame)
180,000円  (EX80%  VG+70%)     

1559  A Blowing Session  (NY23 DG)
75,000円   (EX80%  VG+75%)             

1580  The Congregation  (63rd no-R DG)
90,000円   (EX80%  VG+75%)       



THAD  JONES  




サド・ジョーンズもBNでのリーダー作はこの3枚。 (サドメル名義の4346番を除く)

1513番はアルバムタイトル通り、フラナガン(p)、バレル(g) ら同郷のデトロイト勢との息の合ったセクステット演奏。

1527番、今度はピアノに同じくデトロイター、バリー・ハリスを迎えての2管クインテット。

1546番はアルトのジジ・グライス、トロンボーンのベニー・パウエルとの3管編成。

ここでも編成や趣向を微妙に変えて、ジョーンズの個性を最善の形で浮かび上がらせようとした三部作という形の 「ひとつの作品」 かのようです。



1513  Detroit-New York Junction  (Lex DG Flat Frame)
78,000円  (EX80% VG+70%)         

1527  The Magnificent   (Lex DG Flat 両耳 Frame)
90,000円   (EX80%  VG+75%)                

1546  Vol. 3 (NY23 DG Flat)
45,000円   (EX75%  VG+70%)         



CLLIF  JORDAN  




ブルーノートの人、というよりはRiversideの諸作品やStrata-East盤でのイメージが強いC・ジョーダンの三作。

1549番はシカゴの高校の同級生 ジョン・ギルモアとの2テナー作ですが、二人の個性の違いが浮き立っていて実にスリリング。

1565番では同じく高校の同級生 ジョン・ジェンキンス(as) を含む1500番台では珍しい4管セプテット演奏が聴けます。(一つ先輩にはグリフィンもいてシカゴには高校は一つか?とツッコミたくなる感じ。)

1582番はアート・ファーマー(tp) との2フロントにソニー・クラーク(p) と、最後にやっとハードバップ定番のスタイルで締めくくります。



1549  Blowing In From Chicago   (NY23 DG Flat)
120,000円  (EX80%  VG+75%)       

1565  Cliff Jordan  (NY23 DG)
100,000円  (EX80%  VG+70%)    

1582  Cliff Craft  (63rd no-R DG)
120,000円  (EX80%  VG+70%)        



HANK  MOBLEY 




ホーン奏者としてはモーガンと並んで1500番台最多の6枚ものリーダー作を持つモブレー。

なにゆえアルフレッド・ライオンはこれほどモブレーを重用したのか。

前半の3枚、1540・1544・1550番 のLPの6枚のレーベルをよく見てください。

実に 15曲、全ての曲名の横には "(Mobley)" のクレジットが。 すべて過去には録音歴のない モブレー作の "新曲" です。 もちろんこの3枚の楽器編成は全て異なります。

ライオンはモブレーがどんな食材(曲)を持ってきてくれるのか、それを自分が選んだ調理人たち(メンバー)がどう料理してくれるのか。 そこに興奮を覚えたのでしょう。



転じて後半の3枚、1560・1568・1574番。
3作品ともモブレー作ではない曲が入り、その数、全15曲中の8曲。

ライオンの興味は、明らかに "別の何か" に移っていました。それは何なのか。

「優れた音楽評論は結論は読者の耳に託す」、昔どこかで読んだ言葉を思い出しました。

明日から1500番台6枚の、すなわち "二つの三部作" のモブレー作品を推理小説を解くかの如く聴いてみようではありませんか。


そして、この6枚の続編はもちろん "4000番台 三部作" なのは言うまでもありません。


おっと、忘れていました。 これは買取価格リストでした。。。



1540  With Donald Byrd and Lee Morgan 
(Lex DG Flat Frame)
120,000円   (EX80%  VG+70%)       

1544  And His All Stars  (NY23 DG Flat Frame)
68,000円   (EX80%  VG+70%)           

1550  With Farmer, Silver, Watkins, Blakey
  (NY23 DG Flat)
170,000円   (EX80%  VG+70%)              

1560  Hank  (63rd no-R DG)
140,000円   (EX80%  VG+75%)  


1568  Hank Mobley (片NY23 DG)              
300,000円   (EX80%  VG+75%)                 
(63rd no-R DG)
230,000円   (EX80%  VG+75%)              

1574  Peckin' Time  (63rd no-R DG)
95,000円   (EX80%  VG+75%)           
  

LEE  MORGAN




1538番は asのクラレンス・シャープとの2管クインテットで記念すべき初リーダー作。神童はやはり最初から別格でした。

1541番は asのケニー・ロジャース、tsにモブレーという3管編成。 前作のわずか1ヶ月後の録音ながら早くも円熟味すら感じさせます。

そして 「アイ・リメンバー・クリフォード」 の決定的名演を含む1557番の人気は群を抜きます。



1538  Indeed!  (Lex DG Flat Frame)
150,000円   (EX80%  VG+70%)           

1541  Vol. 2  (Lex DG Flat Frame)
130,000円   (EX80%  VG+70%)           

1557  Vol. 3  (NY23 DG Flat)
240,000円   (EX80%  VG+75%)         




 
 
 
モーガンのBN 4~6作目です。
 
演奏の幅もずっと広がり少しリラックスした表情も見せる1575番
 
相性抜群のペッパー・アダムス(bs) との共演で猛烈に突っ走る1578番
 
そしてやはり人気ナンバー・ワンはついに実現したワン・ホーン作 1590番
 
 
 
1575  City Lights  (片NY23 DG)
120,000円  (EX80%  VG+75%)        
 
1578  The Cooker  (63rd no-R DG)
90,000円   (EX80%  VG+75%)              
 
1590  Candy  (63rd no-R DG)
130,000円   (EX80%  VG+75%) 



SONNY  ROLLINS

 


ロリンズのBNリーダー作は1500番台の3作と4001番です。

1542番はバードとの2管クインテット、1558番も J.J. との2管、1581番は"特異な" ピアノレスのテナー・トリオ、4001番はワンホーン・カルテットと、ライオンはここでも同一の編成では作品を作っていません。

プレスティッジの7000番台にはロリンズのリーダー作は6枚あるのですが、このうち2枚がワンホーン・カルテット、2枚が ts、tp の2管クインテットと同一編成が2組4作品。 (他の2作は複数編成盤)


彼此の違いこそがA・ライオンという人とブルーノートというレーベルの存在理由でもあると思います。


ちなみに1581番よりも4001番の方が録音は先。 色鮮やかな "新シリーズ" になる予感があった4000番台の頭に "ヴィレッジ・バンガードの熱すぎる夜" はあまりにも "剛直な1500番台的" に過ぎたのでしょう。


  
1542  Vol. 1  (Lex DG Flat Frame)
70,000円  (EX80%  VG+70%)       

1558  Vol. 2  (NY23 DG)
58,000円  (EX80%  VG+70%)      

1581  A Night At The Village Vanguard  (63rd no-R DG)
50,000円  (EX80%  VG+70%)     



LOUIS  SMITH




ボストンの名門レーベル、 トランジションには1枚だけRVG刻印入りLPがあります。(Donald Byrd "Byrd's Eye View" TRLP-4)。 ヴァン・ゲルダー・スタジオで録音されたルイ・スミスの 1584番もそうなる予定でした。

 しかし録音直後にトランジションは倒産し、レーベル創設者 Tom Wilson のプロデュースになるその音源は青と白のレーベルをまとってのRVG刻印入りで陽の目を見ました。

そして1584番録音の1ヵ月後、今度はライオン自身がプロデューサーとしてハッケンサックにスミスを招くことになります。(1594番)

ジャケットにはNYのどこかの信号機の柱。そしてボストンからの直送便だと言わんばかりの "消印" が。


 
1584  Here Comes  (63rd no-R DG)
80,000円 (EX80%  VG+70%)    

1594  Smithville  (63rd no-R DG)
90,000円  (EX80%  VG+70%)         





長々とお読みいただきありがとうございました。


ジャズの買取はぜひとも当店にお願いいたします。


ジャズの レコード   どこにも負けない
高額買取中です。
👉 【 ブルーノート ジャズLP 買取価格リスト】 4000番台 編  
👉 【プレスティッジ ジャズLP 買取価格リスト】

👉 【リバーサイド ジャズLP 買取価格リスト】 工事中
👉 【ジャズ レーベル別 買取価格リスト】 工事中





オリジナル盤判定・見分け方 「ブルーノート Blue Note」編 ジャズ レコード


2022年10月 最新更新


全国の ブルーノート 所有者の皆様へ。





 

当店店主は30年以上ジャズ・レコードを集めてきてブルーノートのオリジナル盤のコレクションはほぼ完成いたしました。


現在収集中の皆様やご自分のお持ちのレコードの価値を知りたいと思う方々のお役に立てればとこの記事を書きました。




もしコレクションの売却をお考えの方がおみえでしたら、確かな鑑定力を持つ店主が集めてこられた方のレコードへの思いを十分に理解した上で、大型店に負けない査定価格にてお応えできると自負しております。


オリジナル盤の要素をいくつか満たしていないものでも高額になるものが多数あります。ぜひお問い合わせ下さい。


1,000枚以上の一括処分も査定額ご了承次第即日お支払いいたします。



枚数にもよりますが全国出張可能です。またお電話の上、宅配便着払いにてお送りいただく方法もございます。[ 052-252-7060 ]



2022年9月の店内



 




BLUE NOTE 全タイトル市場価格の 
最低50% ~ 80%』 で買い取ります。






2nd / 3rdプレス、後発Liberty/UA盤 を含む。

キズ等コンディションに難があるものも含む。
 
  

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モダン・ジャズ史上最高の名門
 
ブルー・ノート  BLUE NOTE

 オリジナル盤 判定・判別 ガイド

  Copyright  Radio Days Records 2017, All rights reserved.
(転載禁止  リンクはフリーにどうぞ)
 
 
 





ブルーノートのオリジナル盤鑑定本としては、ニューヨークの老舗ジャズ・レコード店 JAZZ RECORD CENTER のご主人 Frederick Cohen 氏の 『Blue Note Records A Guide For Identifying Original Pressings』 (2011年刊, 以下 『コーエン本』) が有名です。
 

 

フレッド・コーエン氏
コーエン氏 (ご本人より掲載許諾済)
商品箱からはBLUE NOTEのオリジナル盤が。




しかしながら、このコーエン本が絶対的かと言えば決してそうとは言えず、コーエン本で存在しないとされているものを、私自身が実物を確認したり写真で確認できたりするものもあります。

  
「ある」ものの証明は1点でも実例を見つければ可能ですが、「ない」ものの証明は難しく、実際にブルーノートのオリジナル盤でも従来ないとされていたものが発見される例は度々あります。


 (記事中コーエン本との相違については※印で付記してあります。)
 

  



 
*  *  *  *  *



 

ブルーノートのオリジナル盤の 「判定要素」  としては以下のものがあげられます。 通常、これらの判定要素の全てが初回発売時の仕様のものをオリジナル盤と言います。





Ⅰ 【盤に関するもの】

・ レーベル情報 (住所表記、「マルR / INC」の有無)
・ 溝(Deep Groove, DG) の有無
・ 耳マークの有無
・ RVG/VAN GELDER刻印 の有無
・ エッジ形状 (フラットエッジかグルーヴ・ガード有りか)




Ⅱ 【ジャケットに関するもの】

・ エッジ形状 (額縁ジャケットか通常A式ジャケットか)
・ コーティングの有無
・ 裏面住所
・ 裏面「INC」の有無
・ スパイン(背)形状やタイトルの有無




※ 盤面の「9M」についてはこちらをご覧ください。
👉 当店ブログ 「ブルーノートの 9M の謎」(2020年3月31日)





*  *  *  *  *


 
それでは、まずは判定要素を  【盤に関するもの】  から見ていきましょう。


Ⅰ -盤に関する判定要素





  レーベルの変遷      


センター・レーベルの判定要素は「住所表記」と「R /INCの有無」です。 これらを別個に扱うより時系列で 出現順 に見ていった方が分かりやすいのでそうします。



① レキシントン・ラベル

Lexington Label

「767 Lexington Ave NYC」 というBlue Note社のオフィスの住所が表記されています。



初回盤がこのラベルなのは以下の番号です。

 1501~1543




② NEW YORK 23ラベル 

NEW YORK 23 Label


「47 WEST 63rd NEW YORK23」 という住所が入っています。


1957年にBlue Note社はオフィスをLexington Ave. から 63rd Street に移転したためこのように変更されます。 NEW YORK23は当時の郵便番号です。


初回盤がこのラベルなのは以下の番号です。

1544~1565 (1560,1564を除く) および 1576。
1568, 1575, 1577の片面

BLP-1568番と1577番はB面のみがNY23ですが、1575番はA面のみ・B面のみのそれぞれが存在します。両方とも印刷されているのですから両面NY23が発見される日が来るかもしれません。




③ 63rd Rなし ラベル

47 WEST 63rd No-INC Label


「NEW YORK23」 表記が無くなります。郵便番号が変わったわけでも番号表記に関する変更があったわけでもないので単にデザイン上の問題だと思います。



初回盤がこのラベルなのは以下の番号です。

1560 ~ 4016
ただし、1561,1562,1563,1565,1568,1575,1576,1577 の8枚を除く。




④ 63rd R有り ラベル

47 WEST 63rd INC Label


1958年にBlue Note社が商標権 (Principal Register) を取得したため「マルRマーク」 (The Registered Trademark) が入ります。


また同時に法人格(Incorporated Company)を表す「INC」の文字が入るようになります。



レーベルに関しては「Rマーク」が有れば必ず「INC」も有りますので、中古レコード店の値札やオークションの商品説明などではどちらか一方の表示があれば事足ります。


(なお、後述するジャケット裏下部の「INC」表記の有無は、オリジナルでもセンターレーベルと一致していないものがあるので注意が必要です。)




初回盤がこのラベルなのは以下の番号です。

4017~4074 (除4062, 4071)
および4077, 4080 (=rare)
(※ コーエン本ではBLP-4080は片面のみ47/63rdとされています。)




⑤ NEW YORK USAラベル

NEW YORK USA Label


単に「NEW YORK USA」 となり、47/63rd の表記は消えます。



これは1960年にBlue Note社が 47West63rd から 43West61st に移転したことによるものですが、だからと言って「43West61st」 となることなく単に「NEW YORK USA」 となるわけです。



初回盤がこのラベルなのは以下の番号です。

4062, 4071
および 4075~4247 (4077, 4080, 4203,4212,4232,4243,4244を除く。 4245は片面NY。)
なお、84248~84250, 84252の4枚はステレオ盤のみNYラベル。





⑥ LIBERTY  ⑦LIB/UA  ⑧ UNITED ARTISTS  

Liberty & UA Label


左: ⑥ A DIVISION OF LIBERTY RECORDS, INC
中: ⑦ LIBERTY UA INC., LOS ANGELS, CALIFORNIA
右: ⑧ A DIVISION OF UNITED ARTISTS RECORDS, INC.



Blue Noteは1966年に大手のLiberty社傘下に入ります。また、1969年にはそのLiberty社がUnited Artists社に吸収されます。これらの時代は⑥・⑧のようにセンター・レーベルの住所部分は親会社の名前が入るようになります。 


UA時代の初期には一時的に⑦の「黒&ターコイズ」 のセンターレーベル(LIB/UA)が現れます。


今回の記事で対象としているBLP-1500~4250番前後のレコードについては⑦・⑧は全て2ndプレス以降の再発盤になります。




ただ、オリジナルにこだわらない方の多くはUAレーベル盤までを1500/4000番台レギュラー・タイトルの収集の対象とされているようです。



特に、Liberty再発盤や、オンプ(♪)ロゴのUAラベル再発盤でもVAN GELDER刻印入りのものがありますし、1500番台のタイトルでLiberty時代に再発歴のないものがUA時代にモノラルで再発されたものはRVG刻印が無くても音質の良いものが多く近年評価されてきています。( なお、当店ではこれら再発盤もどこよりも高価に買い取らせていただいております。)




このほか、1985年~ EMI-Capitol系 Manhattan Records社監修の 「DMMプレス(Direct Metal Mastered)盤」 が出ますが、この頃からCDが普及し始めることから考えると "アナログ最後の抵抗"的 な感じがします。
その後もClassic Records社やAnalogue Productions社、Music Matters社などが個別発売権を取得し重量盤や45回転盤などAudiofile 向けの高音質盤をリリースします。
これらもCDに対抗するためのアナログ側の努力の現われで、実際に十分良い音のものが多いですし、今日の "アナログ・レコードの復活" につながるものとして大いに評価できます。)





 ミゾ (Deep Groove,  DG)     


Deep Groove on Label


センター・レーベルの外縁の1.5cmぐらい内側に同心円状の「ミゾ」があります。上述のレーベル種類の①~⑤それぞれに現れます。


Lexington レーベル= すべてに存在します。
両面47/63rd レーベル= すべてに存在します。(例外 4073, 4077, 4080番。また、4059, 4072番はいずれも片面のみミゾあり。)


なお、初回プレス時は両面にミゾがあったものも、後のプレス時に片面だけになる例は多数あります。



BLP-4060番~4080番あたりまでは住所との組み合わせで複雑なので整理しておきます。(太字がDGありです。下線付きはレア・ケースです。※印はコーエン本です。)

4060=47/47
4061=47/47
4062=NY/NY (※片ミゾ)
4063=47/47
4064=47/47
4066=47/47     (※ミゾ無し)
4067=47/47
4068=47/47
4069=47/47
4070=47/47
4071=NY/NY
4072=47/47     (※ミゾ無し)
4073=47/47
4074=47/47
4075=NY/NY
4076=NY/NY
4077=47/47
4078=NY/NY  (※片ミゾ)
4079=NY/NY
stereo 84079はコーエン本ではミゾなしになっていますが、NY/NYが有ります。
4080=47/47      (※47/NY)

コーエン本との違いが目立ちます。 4060・4070番台の20枚が一番難しいところなのです。



やはり確証は現物写真なのですが、このネット時代にも関わらず意外に残っている画像が少ないのです。さらに最近はミゾまで再現した再発盤もありネット上の写真を見る際には注意しなくてはいけませんし。。。



続く4081番以降も、両面ミゾあり、片面ミゾ有りでオリジナル、ミゾなしでオリジナルなどが飛び飛びに現れて複雑になります。(コーエン本との相違はぐっと減りますが。)



おまけにモノラル盤とステレオ盤でも異なるものがあり、上のような個別の一覧表でないと表しきれないレベルとなります。 







耳マーク (Ear mark)   


Ear mark on Dead Wax


私の記憶では1980年代後半ごろから日本の一部のコレクターの間で「耳マーク」と呼ばれ、このマークが有る盤は音が良いと言われるようになりました。



やがて海外のセラーも日本人からの問い合わせなどでその存在に注目し始め、1990年代からオークション・リストなどに「Ear」と記すようになります。



長らく日本の多くのコレクターにとっては、このマークが何を表すのか謎だったのですが、ネット時代になって、これはアメリカのレコード・プレス会社 「Plastylite社」 の頭文字「P」のマークだと知られるようになりました。
 
 
 
画面右上、そのロゴを見れば「確かにこのPみたいだな」 ということになるわけですが、何か違いますよね。。。
 
 
 
RVGの刻印などはレコード盤面上「凹」で刻まれていますが、耳マークは「凸」です。凸で現れるものはメタルマスターかスタンパーの段階で刻まれたものでレコード盤面上は版画と同じく左右反転します。
 
 
 
画面右下はこの元写真を反転させ逆さまに見たものです。これでちゃんとロゴと同じ形の「P」ですね。
 
 
 
(※ レコード盤の製造工程、刻印・メタルマスター・スタンパー等については、
 
 
 
  
最近「Pマーク」という言い方がちらほら見受けられますが、今や世界的に「Ear mark」で通用していますし、言わばこの名付けの親は我々日本人コレクターのわけです。「Pマーク」 なんて呼ばずに 「耳マーク」 という呼び名を守りたいものです(笑)。
 
 
それに 「ピーあり」って言うより「耳あり」の方がしっくりきませんか。。。
 



初回盤に耳マークが存在するのは以下の番号です。

1500番台= すべてに存在します。
4000番台= すべてに存在します。
4100番台= 4118,4171,4193,4196 の 4枚を除き 存在します。
4200番台= 4200,4201,4202,4205,4207,4208,4214,4216,4220,4221,4224,4225,422613枚にだけ 存在します。

4000番以降は耳マークはモノラル盤にあるものは原則ステレオ盤にも存在します。むしろモノラルで耳なし又は片耳でもステレオ盤には耳ありの例も多いです。(もちろん Liberty以降のステレオ化プレス盤は除きます。)






RVG刻印 / VAN GELDER刻印   



録音されたマスター・テープの音を、レコード盤プレス製造の最初の「版元・原版」となるラッカー盤上に刻み込む作業をカッティングと言います。



マスターテープの「磁気信号」を物理的な「ギザギザの山」に置き換えるわけですから、これは機械に任せておけば誰がやっても同じようにできるわけにはいかず、技師の調整・裁量・さじ加減でできあがるレコードの音質は千差万別になります。



このとき行われる調整のことを「マスタリング」と言い、アナログ・レコード時代はカッティングとマスタリングはほぼ同義でした。



1950年代・60年代のほとんどのBlue Note作品の録音を担ったルディ・ヴァン・ゲルダーは、このカッティング(マスタリング)作業も自ら行い、仕上げにラッカー盤に自らの名を刻みました。





A 「手書き RVG」  (Hand etched RVG)


Hand etched RVG


 1501~1559


もっとも初期の作品のオリジナル盤は、ヴァン・ゲルダーの「手書き」のサインが入っています。



これを 「手彫り」という場合もありますが、「hand etched」の訳なのか、あるいは硬い金属版に彫っているというイメージがあるからなのでしょう。


ラッカー盤はとても軟らかいもので、「彫る」という感じではありません。


写真左下の拡大した「R」を見ると縦画の末尾に、いかにも軟らかいものに書いたかのような "トメの痕" が見て取れます。 硬い金属板に彫った場合にはこのようなトメの痕は現れないでしょう。


私は「手書き」と言ったほうがしっくりくる気がします。 



なお、初回盤がLex/手書きRVGのタイトルも、63rd/R無しラベルでの再発時に次の「B」(刻印RVG)になるものがあります。2ndプレスになるわけですが、これも50年代のヴァン・ゲルダー自身による再カッティングですので機会があれば手書き盤のカッティングとの音の違いを楽しまれると良いと思います。





B 「RVG刻印」 (Machine stamped RVG)

RVG stamp
 
 
 1560~4093   および 4096, 4098
 
 
 
 
 
C 「VAN GELDER刻印」 (VAN GELDER stamp)

Van Gelder stamp


 4094, 4097, 4099~


※ RVG刻印についてはこちらにも取り上げております。
👉 当ブログ記事 『RVG刻印・VAN GELDER刻印のこと』 (2017年12月2日)





エッジ形状   


フラットエッジ(Flat edge)グルーヴガードあり(Beaded edge)があります。 さらにフラット・エッジには端っこが A 「コ」状 のものと B「」状のものの2種類あります。



A フラット:角 (Flat edge)

Flat rim A




B フラット:丸  (Flat edge)

Flat rim B




C グルーヴ・ガードあり (Beaded edge)

Beaded rim



グルーヴガード(Groove Guard)とは1950年代半ばに一般化するもので、盤の端っこを少し盛り上げることで机の上などに直に盤を置いたときなどに音溝部分に傷が付きにくくすることと、盤の端にに針を置いた時にスムーズに音溝上に針先を誘導する意味があり、今日我々が日ごろ目にするLPレコード盤のほとんどはこの形状をしています。



フラット・エッジはそれ以前の「古い」形状というだけのことです。フラットであること自体にメリットは何もなかろうと思います。




初回盤がフラット・エッジ盤 (A・Bのいずれか) なのは以下の番号です。

1501~1557 (1548, 1551, 1552, 1555, 1556番を除く。)
※ コーエン本では、「1548はフラット存在」となっています。





*  *  *  *  *


 

続いて 【ジャケットに関するもの】 です。 
 

Ⅱ  - ジャケットに関する判定要素




エッジ形状   




額縁ジャケット」 (Frame Cover) と呼ばれるもので、写真のように、ジャケット表面の左辺と上辺が折り返し部分の段差が有って額縁の枠のように見えるものです。 額縁と言うから4辺(3辺)全てが段差(枠)があるというわけではありません。



初回盤が額縁ジャケットなのは以下の番号です。

1501~1545番 (1516を除く)


BLP-1545番までのタイトルで、中身の盤がオリジナル仕様でも、市場では額縁でないジャケットのものを多く見るタイトルがほとんどです。今やこの「額縁みたいな」 ジャケットがコレクターには大事なわけです。





コーティングの有無  


Laminated Jacket


一般的にはコーティング・ジャケットと言った場合、ニス塗りされているような仕上げと薄いラミネート・フィルム貼り仕上げの2種類をさす場合が多いようです。


Blue Note のオリジナル盤の場合は通常後者のラミネート・フィルム貼りを指します( Laminated Cover )。



状態が良ければ実に美しく高級感があるのですが、状態が悪いとフィルムが浮いたり剥がれたりしてご覧の通り(笑)。 でもフィルムの存在ははっきりわかりますね。

Peeled Lamination


最初にLaminated Coverが現れるのは1547番 『A Date With Jimmy Smith Vol.1』、確認できる最後が4156番 『The Freedom Rider』です。


当時のBNの稼ぎ頭・ドル箱だったJimmy Smithが最初で、BN最大の功労者Art Blakeyが最後なのはもっともな感じがします。



初回盤がコーティング・ジャケットなのは以下の番号です。

1500番台= 1547~1600のすべてに存在します。 
4000番台4082を除くすべてに存在します。
4100番台= 4149番まで (4113,4117,4124,4137,4139,4147を除く)、および4156







裏面住所  


ほとんどのタイトルにはジャケット裏の最下部に住所表記があります。


(もともと住所が入っていないものもあります。住所がないものはオリジナル盤判定の際には考慮から外せるわけですので特に番号は示しません。)



この住所表記は大別して6種類あります。


目がチカチカしてくるかも知れませんがよーく見てください。



Address on back cover A


Address on back cover

 


各々の初回盤番号は以下の通りです。

① 「Lexington Ave」 1501~1541
1542~ 
② 「47 West 63rd  INC無・明朝体」
③ 「47 West 63rd  INC無・ゴシック体」 ~4012
④ 「47 West 63rd  INCあり」 4013~4021
4022~
⑤ 「43 West 61st  明朝体」 
⑥ 「43 West 61st  ゴシック体」 ~4256(4203,4212,4244を除く)  および 4263~4265

(②③は1542~4012、⑤⑥は4022~4256 それぞれの間で飛び飛びに現れます。⑤⑥には郵便番号が10023のものが一部ありますがオリジナル判定には無関係なので割愛しました。)



「43/61st」(⑤⑥)の住所でも、最後の方になると、ジャケットの右上に小さく 「A PRODUCT OF LIBERTY RECORDS」 という文字の入ったBLUE NOTE のロゴが入ってきます。(4228,4232,および4237以降)



NYのBlue Note社の住所が入っていながら西海岸LAのLiberty社の名前も入っているとは、まさに過渡期の発売なのでしょう。



なお、レーベル住所とジャケット裏住所は一致しない時期があります。レーベルは1543番までLexですが、ジャケ裏は1542と1543はLexの存在は確認できません。当時の人はどちらにカタログ請求すればよかったのでしょうか?(笑)


もっと言えばジャケットは4022番から43/61stですが、レーベルは4070番台まで47/63rdなので55枚近くが食い違っています。(通販がメインのマイナー・カンパニーながらあまりにも杜撰な気が。)




47と43にはそれぞれ「明朝体」と「ゴシック体」があります。ほとんどのタイトルはこのうちいずれか一方しか存在しないので気にしなくていいのですが、BNを代表する名盤 1595番 『Somethin' Else』 には同じINCなしでも②③ともに存在します。


市場では3:7ぐらいの割合でゴシック体が多い感じです。(長年継続生産されていますので④⑥も存在します。)

 

 
*  *  *  *  *

 

 
以上、各判定要素別に見てまいりました。 少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
 

 
 
さて最後に。。。

 

よくお客様から聞かれるのは、「完全オリジナルって? どこまでがオリジナル盤? 準オリジナルって? じゃあセカンド・プレスって?」 というようなことです。この点について少し書いておきます。
 


普通、「完全オリジナル」とか、単に「オリジナル」とか言った場合は、「上記判定要素が全て一番最初に発売されたときの仕様になっているもの」を指します。

 
しかしながら、判定要素のある一つ程度が非常に「出現率が低い」場合など、「許容範囲を広げて」 オリジナルと言うケースがあります。
 

例えば、BLP-4080番の 『Hank Mobley / Workout』 は、「両面47/63rd」レーベルが存在していますが、それは存在が「極めてレア」なため、「片面だけ47/63rd」でもう片面が後発の「NY」レーベルのものもオリジナルとしている店(オークション出品者)が多いということです。


この場合、とてもレアな両面47/63rd盤は、ことさらに「完全オリジナル」と完全を付けて強調したりするのです。
 



ただ問題は「出現率が低い」と言っても、程度に幅があることです。
 

例えばBLP-4059番の 『Kenny Drew / Undercurrent』 は、「両面47/63rd・片面ミゾ有り」 が初回発売仕様ですが、popsikeで検索すると2016-18年の3年間の海外オークション落札履歴では13枚のうち、片ミゾあり盤が7枚、ミゾなし盤が6枚ですので片ミゾの出現率は五分五分程度です。


この場合、ミゾなし盤を「オリジナル」と言うとちょっと許容範囲を広げすぎでしょう。 じゃあオリジナル(=1stプレス) じゃないから「2ndプレス」なのか・・・ それだとちょっと厳しすぎるかな、っていう感じの場合に「準オリジナル」みたいな言い方が使われたりすることがあるわけです。

 

 
いずれにしても、「オリジナル」とか「準オリジナル」とか「2ndプレス」とかいう言い方は、すべて許容範囲をどうとらえるかという 「さじ加減」の問題がからんできます。


これからオリジナル盤やそれに近いプレスでBNをコレクションしようとする方は、この「さじ加減」が妥当で信用のおけるお店、きちんとした説明ができる店 を選ばれると良いと思います。
 

 

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