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➽ 当ブログ9月10日の記事 「無人島レコード(その1)」 の続編です。 ⇒ 『無人島レコード(その1) 』 (2018年9月10日)
私の「(3枚の)無人島レコード」のうちの1枚、『Gerry Lockran / Wun』 の翌年録音された「窓ジャケ」 でおなじみ『Rags To Gladrags』(英Decca) です。
「窓ジャケに駄盤なし」とはジャケ買いの格言の一つのようになっていますが(ホントか?)、実は前作『Wun』のジャケも窓ガラス越しにGerryを捉えたショットなので、狙ったわけではないかもしれませんが言わば連作なのですね。
ただ、Gerryの代表作、ブリティッシュ・スワンプの名作としてよく取り上げられるこの英Decca盤は、実は3年後の再発盤です。オリジナルはこちら、
Gerry Lockran / Pinup
(独 Goodear, 1973年)『Wun』 の翌年にドイツのみで発表されました。(英Decca盤は1976年発売。) 『Wun』の続編とも言える素晴らしいレコードです。 ジャケット写真は意味不明ですが(笑)、コーティング・ジャケで結構格調高く見えます。
Bryn Haworth、Ron Wood、Mick Ralphsに、Bruce Rowland、Chris StewartといったThe Grease Band / Slim Chance の面々ら豪華なメンバーの『Wun』に対して、『Pinup』は、Slim Chance勢に加えHenry McCulloch、Neil Hubbardとやや小粒に。 『Wun』よりも多少ゴリゴリのブルース色を抑えめにしてポピュラーライズした感じでしょうか。それでも英国人のブルースへの憧憬が素朴かつ良質に表現されたブルース・フォーク、ブリティッシュ・スワンプの名品だと思います。
肝心の音の方は、手元にある英・独2枚の比較では、独盤の方が英盤よりも明らかにエッジが効いた感じでGerryの声やギターの音がキリッと立っていて彼の音楽の本質に迫れます。
♬ Gerry Lockran / Garden Of Life (1973年)
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