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✼ ✼ ✼ 13th June, 2022 ✼ ✼ ✼
長年中古レコード集めを何よりの趣味としてきて、雑誌、書籍、インターネットなどで時折目に触れたのが中古レコード店の海外買付けの記事。
いつか中古レコード店を自分でやてみたいな、海外買付けにいってみたいなと思っていた私はそうした記事をワクワクしながら読んだものでした。
自分が中古レコード店側の立場に立った今、どこかに私と似た思いのお若い方がおみえかも・・・と現地からツイートしたり、このブログにまとめようと思っているわけであります。
(そういうお若い方を誤った道に誘うような気もしますが・・・笑)
ということで今回の「その2」では、買付けの ”リアル” がなるべく伝わるように道中の私の率直な苦しみ・悦び・驚きを ”デッサン風” にお伝えできればと思っております。
【Q1】 海外買い付けで何より必要なものは???
答えは、私の場合これです。
せっかく買った大事な多数のレコードを日本に送るには輸送中傷まないようなしっかりした箱が必要。
ところが海外で「ちょうど良い大きさ」の「しっかりした」ダンボール箱を手に入れるのは案外至難。しかも何箱も。
たくさん買った店から箱を譲ってもらえばいいと思うかも知れませんが、乱暴に扱われがちな海外発送に耐えうるような箱は期待できません。(日本のよりはるかに脆弱な箱)
そこで薄手のUK盤なら70枚は入る箱を5つ持っていきました。やっぱり持っていってよかった。
これを大事そうに抱えてええおっさんが新幹線に乗る姿は他の人々にはどのように映ったのでしょうか・・・(笑)
【Q2】イギリスの中古レコ屋はやっぱりUK盤ばっかりなんですか???
( これは実際にお客様から聞かれたこと。)
答えはズバリUK盤が9割です。(特にロックに関して。)
こんなバカ売れコテコテのUSアルバムも、、、
「Garrod and Lofthouse」や「Shorewood, England」の文字が。
もちろん「ナイスプライス!」(笑)
うーん、連れて帰って聴いてみたい、と思いつつ送料負けで断念。
当たり前ですがイギリスではUK盤が国内盤。
私もきっとそうだろうと思って行ったのですが、思った以上でした。日本の中古レコード店の日本盤の割合よりはるかに高いです。
ピンクフロイドの『ザ・ウォール』でもフリートウッドマックの『ルーモア』でも全世界で1000万枚以上も売れたレコードの本国なんですから。
驚いたのはUS盤がほとんどないこと。(同じ英語圏音楽をわざわざ空輸して関税払ってアメリカ盤を入れる必要は全くないですわな。←特に 73年EC加盟したイギリスはECの域外共通関税を対米輸入品にかけなければならなくなった)
だから Judee Sill も Rod Taylor もあればUK盤。
【Q3】今イギリスはコロナはどうなのよ???
イギリスは(というか西ヨーロッパは)完全にアフターコロナ状態に見えました。
ある日ロンドンのEuston駅(ロンドンからバーミンガムやマンチェスターに行く起点の大きな駅)で不審物が見つかったとかで構内に入れなくなっていました。
で、外に溢れた人たち。
一目瞭然観光客だらけ。
地下鉄の中も
ほとんどマスクなし。
【イギリス】
人口 6700万
累計感染者数 2250万(33.6%)
【日本】
人口 1億2500万
累計感染者数 900万(7%)
イギリスでは3人に1人、つまり同居の家族に1人は感染者が出ているいう感じ。こりゃ残りの家族もウイルス浴びてるに決まってます。無症状で自覚無しで検査を受けていない人のことを考えるともうほぼ全国民が自然免疫を獲得しているのかなという感じ。
その上ワクチン接種率も日本と変わらない。
「私達は長く我慢した、知人も亡くした。でももうコロナからは卒業したのよ。」という開放感で街は人で溢れかえっていました。
ただここに至るまで、、、
【コロナ死者数】
日本 3万(5000人に1人)
イギリス 18万(500人に1人)
日本の10倍の死者を出している。(当然医療崩壊で一般疾患・救急疾患の対応もままならずコロナ以外の犠牲者も多かったはず)
その上、帰国便で一緒になった夏休みで日本に帰省する留学4年目の学生さんが「ロックアウトのときは半年間家をほぼ出れず、誰とも合わない日が何週間も続いた」と語ったように日本の比でない厳しい行動制限。
日本はコロナ卒業はまだまだはるか先ですが、感染爆発を防ぎ死者をなるべく少なく抑えてきたという点に関しては日本のコロナ対策は間違ってはいなかったんだと思います。
【Q4】物価の高いイギリスでの買い付けって採算合うの?
答えから先に。
「採算は合いません。」
今の円安は置いといても物価は日本の 1.5倍以上の感覚でした。
(丸亀製麺 Liverpool Street 店)
ここのメニューで見るのが分かりやすいでしょう。
日本では340円のなんにも入れないぶっかけ並が4.45ポンド(710円)
同じく日本では750円の肉うどん+半熟卵が 8.95ポンド(1430円)。大盛りにして天ぷらでも付けようものならお昼から2000円超えてしまいます。
ホテル代・レンタカーなど何から何まで高いので一日あたり2万円は軽く超えてしまいます。(おまけによく飲むし・笑)
だいたい日本で5000円ぐらいで売れるのを3500円ぐらいまでで探し、1800円で売れるのを5ポンド箱(800円)から拾いまくるわけですから飛行機代なども考えると1日50枚分ぐらいが経費で消えてしまいます。
ロンドン市内をバス・地下鉄で回っている限り肩にかけたバッグに25枚、両手に各20枚持つのが精一杯。
車で郊外を回っているときは1店で50枚ぐらい買えることもありますが、郊外まわりは1日せいぜい2・3軒しか行けません。
店と店の間の距離があるし、イギリスの特に田舎の店は営業時間が短い(11時〜4時とかも普通)からです。
店のオーナーとして観光半分ならいいですが、企業として利潤を求めて行くのはよほどのツテがないと難しいでしょう。
(ツテと言っても今や向うのディーラーも良い盤はネットで売ってますから200ポンドでネットで売れるものをホイホイと100ポンドで売ってくれるわけはそんなにないでしょうし。)
【 Q5 】向うのレコードフェアはどんな感じ?
今回の買い付けのメインイベントとも言えた Reading Record Fair(2022年6月3日)。
私にとっては4回めの海外でのレコードフェアです。
当日は帰国便の関係で朝からPCR検査を受けなければならなかったので会場に着いたのはお昼前。
それでも日本の合同セールと違ってそんなに我先きにという感じじゃなくのんびり一日レコードでも探そうかっていう人たちばかりなのでまあいいでしょう。
会場は体育館のようなところ。
入り口で入場券5ポンド(800円)を買って。
アメリカのフェアでもそうですが出店者はほとんどが店を持っていないフェア回り(とネット販売)専門の個人ディーラー。
日本の合同レコード・セールのようなお店の集まりではありません。
だからカードが使えないところが多いので注意が必要です。
日本人は一人もいませんでした。
(というか今回訪れたどの中古レコード店で聞いても、日本からレコード買いに来たのはコロナ以来お前が初めてだっていうことでした。)
町の中古レコード店と同じく売っているレコードの9割以上はUK盤。お値段は出店者によって多少バラツキがあるので面白い。
市中の中古レコード店30軒以上まわっても1枚もなかったModern Loversもあっさり2枚見かけました。
Zombies / Odessay And Oracle は1699ポンド(27万円)。状態良さそうですが3割ぐらい値切っても日本より高い。
➽ さて、私がこの時期にあえてイギリスに行ったのは、UK盤のロックは買取であまり入ってこないことからでした。
やはりロック・ファンにはアナログUK盤の人気が高い。完全なオリジナル盤じゃなくてもUK盤の音はやはりUS盤とも国内盤とも違います。
中古レコード店は少しでも多様な商品があった方が楽しいですし。
だから店で売ってみたい盤は1万円で売るレコードが1万円でも買ってきました。
(最後の方は機内預入れ荷物なので送料のことは考えず、また前半にある程度の数は買えていたので後半は数ではなく質を重視しました。)
それでは(その3:「観光編」)をお楽しみに。。。