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✼ ✼ ✼ 20th Dec, 2023 ✼ ✼ ✼
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ツイッター(X)に『私を構成する9枚』っていうハッシュタグ・シリーズがあって私もいろいろ考えてみた。
全ジャンルから9枚を絞るのはとても難儀なのでロックなら、とかジャズならとか考えても全然絞れない。
なんならブルーノートで9枚とかピアノトリオで9枚とかでも面白いなとか。
で、大好きなこの人なんか一人で9枚行っちゃうなあとなってツイートしてみることにした。
✽ ✽ ✽ ✽ ✽
その人の名は ドナルド・バード Donald Byrd 。
ジャズのトランペッターとしては、クリフォード・ブラウン、マイルス・デイヴィス、リー・モーガン・・・と来て贔屓目に見てもせいぜい4番手ぐらいのひと。。。
しかしながら若い頃の私に多大な影響を与えたレコード収集の師匠、故A氏が大好きだった影響もあって私にとっては一番のひと。
ブラウンよりも長くやって、モーガンよりも多彩で、マイルスみたいに畏れがいらない。
生涯かけて聴いて楽しむには一番の人なんです。
バードは20あまりに及ぶ様々なレーベルに録音(リーダー、サイドメン)があり各レーベルにちゃんと良い作品があります。各レーベルの色、ハウス・ミュージシャンたちに合わせた表現がきっちりできる辺りも ’多彩’ なところ。
で、ここでは1レーベル1枚で選んでみることにします。
ところがこれだと8枚まで選んで最後の1枚が決まらない。
Jazzlineの『Duke Pearson / Hush!』とかRegentの『John Jenkins/ Jazz Eyes』だとちょっと弱い。
そこでRegentなんか所詮 Savoy傍系なんだからPrestigeとNew Jazzから各1枚選んじゃえとなりました。
それでは9枚の発表です。
順位も付けちゃいました〜!!!
✽ ✽ ✽ ✽ ✽
第9位
V.A. / Motor City Scene
(Bethlehem BCP-6029)
1960年録音
デトロイト出身(育ち)のミュージシャン6人による気心知れた演奏。A1「Stardust」でのフラナガンと昔語りをするかのような交感はジャズって一生だよなって思わせてくれる。
第8位
Donald Byrd / Byrd's Word
(Savoy MG-12032)
1955年録音
初リーダー作 Transitionの『Byrd Jazz』の翌月、バード2作目のリーダー作。にも関わらずH.Jones(p)、K.Clarke(ds)、F.Foster(ts) という落ち着いたサイドメンに囲まれ一発当ててやろうみたいなところが全くないバードの人柄が滲む滋味深い一枚。
第7位
John Coltrane / Black Pearls
(Prestige PRLP-7316)
1958年録音
数あるPrestigeの Byrd参加作の中から選んだのはこれ。長尺の3曲、たっぷり聴き応えがある痛快作!
第6位
George Wallington / The New York Scene
(New Jazz NJLP-8207)
1957年録音
バードとフィル・ウッズの相性は抜群。 聴けばわかるって!
第5位
Donald Byrd / Parisian Thorougfere
(Brunswick 87904)
1958年録音
この猥雑感と奔放さはパリを訪れた興奮からか。これ聴いてるとヴァン・ゲルダー・スタジオがいかに窮屈なところか分かるな(笑)初コンビの Bobby Jasper (ts) が実にいい。
ちなみにこのアルバムには思い出話があって、前述の私のジャズの師匠 故A氏。
歳は私よりちょうど10上。
30年ほど前のある日、いつものようにA氏宅の居間でレコードを聴いているとこのアルバムを聴くことに。当時は新星堂から日本盤が出たばかりでこの幻盤も聴けるようになっていました。
A氏が言うにはA氏がこれを初めて聴いたのは氏が高校2年生のときだったそう。昭和44年(1969年)になる。
ある日A氏のお父さんが「トオル、お前ジャズが好きなら内田君を紹介してやろう。」と。
内田君とは有名な岡崎のジャズ・ドクター内田修氏のこと。
A氏のお父さんは名大医学部卒の開業医、内田修氏は親しい後輩なんだそう。
A氏ももちろん内田氏のことは著作などで知っていて喜び勇んで岡崎の内田先生のお宅へ。
ひとしきり話をしたあと「君はどのミュージシャンが好きなんだい。」ってことになりドナルド・バードですと答えると内田氏はレコード棚からこの『Parisian Thorougfere』のフランス・オリジナル盤を取り出して聴かせてくれたのだそう。
見たことも聞いたこともないこのレコードを聴いたA氏はこの日からジャズのレコードをコレクションする決意をしたということ。
なんでもインターネットでコンタクトできてしまう今の時代にはない逸話です。
第4位
Jackie McLean / The New Tradition
(Ad lib ADL-6601)
1955年録音
バードにとって生涯の盟友と言っていいのがアルトサックスのジャッキー・マクリーン。二人の個性が正面からぶつかり合った快作だ。
第3位
Donald Byrd / Byrd Blows On Beacon Hill
(Transition TRLP-17)
1956年録音
古都ボストンの中でもひときわ瀟洒なエリア Beacon Hillの住宅での録音。しかもバード唯一のワンホーン作。ファンは全員涙腺緩みっぱなしの一枚だ。
第2位
Donald Byrd / Byrd in Flight
(Blue Note BLP-4048)
1960年録音
これまた数多あるブルーノート作品から選んだのはこれ。『Sonny's Crib』『Paul Chambers Quintet』などでの好演も良いがやはり ”こぼれイクラ丼” のごとくバードの個性が溢れまくりの濃厚なこれが1番だ。
そして映えある、
第1位は!
George Wallington / At The Bohemia
(Progressive PLP-1001)
1955年9月録音
初録音から3か月後のライブ作品。23歳のバード、盟友マクリーン24歳との初録音。
新世代のハードバップが生まれ落ちた瞬間。
前年2月のA.Blakey / C.Brown のハードバップの幕開きを告げる堂々たる『At Birdland』と比べるとなんと性急で粗削りで蒼臭くも瑞々しい演奏か。
しかし、ジャズを、バードを聴いて30年、一貫してこれが一番なのだ。
いかがでしたか。
完全にハード・バップ一色になってしまいましたが。
他のドナルド・バード・ファンの方々とはまた違った選盤(特に順位)だったのではないでしょうか。
私はトランペットも吹けない楽譜も読めないましてや評論家でもなんでもない単なるイチ・ドナルド・バード・ラヴァー。
その出会いや思い入れの要素も大きく影響していると思います。
だからこその「私を構成する・・・」なんですよね。
皆様ご自身のチョイスはどんな感じでしょうか?
呑みながら話したら一晩じゃ足りないですね(笑)
Washington Square, NY 2005
それでは皆様のご来店をお待ちしております。