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✼ ✼ ✼ 1st Mar, 2020 ✼ ✼ ✼
カッティング会社・技師 刻印入り US盤を ナイスプライス・コーナーに追加しました。
最近、「お宅の店で売ってほしい」 といって買取品をお持ちただく方が、たまにおみえでとても嬉しい限りです。
皆さまがかつて思いを込めて購入された一枚一枚のレコードたちを、私もできるだけ思いを込めて、商品化・販売させていただくことを心がけております。
今日は、そんなある方からの買取品のうち、US盤で、盤面にカッティング会社や技師の刻印・サインの入ったレコードをまとめてみました。
すべてナイスプライス・コーナーです!
(140円~500円)
いずれも、日本盤なら中古レコード屋さんでは「セール品」とか「ワンコイン」とかのコーナーでよく見るレコードですが、USのオリジナル盤、名技師による筋金入りのカッティングですので、日本盤でお持ちの方も音の違いを実感していただけると思います。
TOTO / Ⅳ
(米Columbia, TML-M/M刻印)
Boston / Don't Look Back
(米Epic, 手書きWally)
Queen / The Game
(米Elektra, ALLEN ZENTZ刻印)
Billy Joel / 52nd Street
(米Columbia, STERLING刻印)
Rod Stewart / Foot Loose & Fancy Free
(米Warner Bros, STERLING刻印)
Foreigner / 4
(米Atlantic, STERLING刻印)
Joe Walsh / But Seriously, Folks
(米Asylum, STERLING刻印)
Bee Gees / Spirits Having Flown
(米RSO, STERLING刻印)
Hall & Oates / Private Eyes
(米RCA, MASTERDISK刻印)
Doobie Brothers / One Step Closer
(米Warner Bros, KENDUN刻印)
Christopher Cross / Another Page
(米Warner Bros, 手書きSLM)
Billy Joel / Greatest Hits
(米Columbia, STERLING刻印)
カッティング会社・技師刻印とは。。。
レコード盤面の音溝とセンターラベルの間の無音部分(送り溝・Dead Wax・Run Off Groove)には様々な情報が刻まれています。
そのうち、カッティング・マスタリングを担当した技師や会社の名前・イニシャルが刻まれたものがあります。
「カッティング」とは、録音されたマスター・テープの音を、レコード盤のプレスの「版元・原版」に刻み付けることです。 ( 詳細はこちら 👉 当ブログ 『レコードのカッティングとマトリクス』(2018年7月31日) )
上の4つは、
TML = マスタリング技師 Doug Sax が設立したLAの The Mastering Lab社。末尾の「-M」「-S」などはカッティングマシンの別。
Wally = カッティング技師 Wally Traugott。単に「Wly」とも。多くは「MASTERED BY CAPITOL」刻印を伴う。
MASTERED AT ALLEN ZENTZ = マスタtリング技師 Allen Zentz による LAのマスタリングスタジオ。
KENDUN = マスタリング技師 Kent Duncan が起こしたバーバンクのKendun Recorders社。
さらに、
STERLING = ニューヨーク、ナッシュビル、ニュージャージーに拠点を有した Sterling Sound 社。チーフエンジニアは Ted Jensen。(STERLINGの下に"TJ"とイニシャルが入る。)
MASTERDISK = ニューヨークのマスタリング会社。1973年設立。
SLM = LAの Sheffield Lab Matrix社。手書きと刻印とがある。
これらについてはネット上にも個々に書かれた様々な方の記事がありますので音の特徴とか興味のある方は検索してみてください。
ちなみに、私は上記の12枚のアルバム、日本盤の音が劣っているとは言ってません。聴き比べても、日本盤の方が好みの音の場合も多いです。
違いを楽しむのもアナログ・レコードの良いところだということです。
お好きなアルバムがあったら、米盤との聴き比べがワンコイン以下で楽しめるチャンスですよ~
それでは本日も皆様のご来店をお待ちしております。
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