YMO、Asylum、Soul・R&B の オリジナル盤・初期盤 LPを追加しました。



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✼  ✼  ✼     30th  Jan,  2020    ✼  ✼  ✼





ロック、ブラック系、和モノの オリジナル盤・初期盤 LPを追加しました。



年末年始、引っ越しのバタバタ、他店セールがらみのご来店増加、と慌ただしかった1月でした。


当ブログもそろそろいつもの、各ジャンル「4+4+4」の 12枚紹介のスタイルに戻します。








ロックは、


Jackson Browne / Jackson Browne
(米Asylum SD5051)

Steve Ferguson / Steve Ferguson
(米Asylum SD5060)

Rod Taylor / Rod Taylor
(米Asylum SD5062)

Eagles / Hotel California
(米Asylum 7E-1084)


アサイラム "First 15"から3枚。

あと、『ホテル・カリフォルニア』は初回 7E規格、ポスター・インナー付き完品です。




ブラック系は、


James Brown / Papa's Got A Brand New Bag
(米King オリジナル盤)

Bennie Conn / Soul Music
(米Groove Time オリジナル盤)

The Ebonys / Sing About Life
(米Buddah オリジナル盤)

Arthur Conley / Sweet Soul Music
(米 Atco オリジナル盤)




和モノはYMOの顔ジャケ特集(笑)、


細野晴臣 『フィルハーモニー』
(アルファ YLR-28001)

坂本龍一 『左うでの夢』
(アルファ ALR-28025)

高橋幸宏 『ボク、大丈夫』
(アルファ YLR-28003)

YMO 『浮気なぼくら』
(アルファ YLR-28008)





 本日も皆様のご来店をお待ちいたしております。




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ロック・ジャズ・ブラック・和モノのお求めやすい国内盤を追加しました。



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✼  ✼  ✼     24th  Jan,  2020    ✼  ✼  ✼





ロック、ジャズ、ブラック系、和モノの お求めやすい国内盤LPを追加しました。



当店は、マニア好みのオリジナル盤だけでなく、お値打ちにアナログ・レコードの良い音質を楽しみたい方向けの国内盤や再発盤なども大変重視しております。



年明けから、レアなオリジナル盤の記事が続いたので、ここらでお求めやすい国内盤を投入します。


帯は付いていないものも歌詞・解説書などは付いています。盤質も「A」または「A-」 でノイズの出るようなものはありません。


価格帯は 840円~1,980円です。





まずロックは、

〔上段〕 定番の名盤と、
〔下段〕 アイアン・メイデンを出してみました。


いずれも帯無しですので、もちろん "ラジオデイズ価格" です!




ピンク・フロイド 『原子心母』
(東芝EMI EMS規格)

ピンク・フロイド 『狂気』
(東芝EMI EMS規格)

ローリング・ストーンズ 『レット・イット・ブリード』
(キング GXD規格)

レッド・ツェッペリン 『フィジカル・グラフィティ』
(ワーナー 初回盤)


アイアン・メイデン 『頭脳改革』
(東芝EMI年 1983年)

アイアン・メイデン 『パワースレイヴ』
(東芝EMI 1984年)

アイアン・メイデン 『死霊復活』
(東芝EMI年 1985年)

アイアン・メイデン 『ヘヴィ・メタル・アーミー』
(東芝EMI年 1981年 12")






ジャズは、

〔上段〕 巨人の必殺盤、古めのプレスです。諸物価に比べ LPがまだ非常に高価だった時代で、ジャケット、音質ともにとてもいい仕事がされてます。


特に 『サキソフォン・コロッサス』 のこのビクターの72年モノラル盤は、今まで聴いたサキコロ各プレスの中では最もオリジナルNYCフラット盤に近いものだと思います。


〔下段〕ケニー・バレルのブルーノート盤。左の2枚は、アンディ・ウォーホールによるカバー・アートで特に人気の高いもの。















 







ソニー・ロリンズ『ウェイ・アウト・ウエスト』
(キング 1969年ペラジャケ)

ソニー・ロリンズ『サキソフォン・コロッサス』
(ビクター SMJX10039)

マイルス・デイヴィス『カインド・オブ・ブルー』
(CBSソニー SONP50027)

ジョン・コルトレーン『ジャイアント・ステップス』
(ワーナー P-6003)


ケニー・バレル『イントロデューシング』
(東芝EMI)

ケニー・バレル『オン・ヴュー・アット』
(東芝EMI)

ケニー・バレル『ブルー・ライツ』
(東芝EMI)

ケニー・バレル『ケニー・バレル』
(東芝EMI)




黒人系は、どこにでもあるわけじゃない渋ーいラインアップ。
4枚ともヤフオク検索しても帯付きでは全く出てません。

和モノは、女性シンガー人気トップ2です。




ウィリアム・ベル『ザ・ソウル・オブ・ア・ベル』
(ワーナー P-11444)

ロバート・ロックウッド『ザ・バッデスト・ニュー・ギター』
(Pヴァイン PLP-9018)

ハウンド・ドッグ・テイラー『ビウェア・オブ・ザ・ドッグ』
(トリオ PA-6060)

ジョニー・ギター・ワトソン『s/t』
(Vividサウンド VS-1035)


竹内まりや『ビギニング』
(RVC  1978年初回盤)
加藤和彦、大貫妙子、山下達郎、細野晴臣、林哲司らが楽曲提供したファースト・アルバム。

竹内まりや『ラヴ・ソングス』
(RVC  1980年)
松本隆、山下、林らの楽曲とともに、竹内自身の曲も増えたサード・アルバム。

大貫妙子 『クリシェ』
(RVC  1983年初回盤)

大貫妙子 『シニフィエ』
(2018年限定盤)
バーニー・グランドマンのカッティングでBG刻印入り。



このほか、「ナイスプライス・コーナー」、「60/40コーナー」にも続々追加中です。



本日も皆様のご来店をお待ちいたしております。




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4階から3階に移転完了しました。



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✼  ✼  ✼     21st  Jan,  2020    ✼  ✼  ✼





先週1週間かけて4階店舗から真下の部屋に移転しました。



ツイッターでは逐次報告してきましたが、ブログにも残しておきたいと思います。


1月13日(月)PM 7:00 過ぎ
 
 
Bill Evans Sunday At The Village Vanguard が静かにれる中、只今をもちまして4階店舗での営業を終了いたしました。応援してくださった全ての皆様に感謝いたします。
 
 
 




1月14日(火) 移転作業のため休業
 
 
新天地、301号室。
 
と言っても階をひとつ下がるだけ。間取りもまったく同じ。レイアウトを少し変えてみようかなとも思っています。
 
 

 




1月14日(火) PM 8:00過ぎ


301号室。 一日作業してここまで。

レイアウトをいろいろ試したり、4階店舗に休業と知らずに見えたお客さんがいたりと全くはかどらず。


 


〈 中 略 〉


1月16日(木) PM 9:00過ぎ


301号室。

何とか明日の新店舗営業再開に間に合いました。

結局、前と全く変わらないレイアウト。。。





 
1月17日(金) AM 9:00過ぎ


401号室。

新店舗スタートも大事ですが4階の原状回復も大変。

午前中だけでなく、新店舗の営業中も貼り紙をして4階で作業。



 
 
一番厄介だったのは、スポットライトのレールを貼り付けてあったのを強引に剥がしたためにできたキズ。
 
 
 
ドライヤーで軽く温めて、カッターの刃だけで両面テープ跡を取り除きます。
 
 
 
キズの部分には筆でペイント。さらにマスキングしてスプレー塗料で仕上げ。
 
 


何とかごまかせました。。。

 



 


1月19日(日) PM 9:00過ぎ


401号室。

明日の引渡しに何とか間に合いました。

新しい店を作るより、前の部屋の原状回復のほうがはるかに大変でした。

業者に任せればいいわけですけど、そこは経費節減、ということで。。。



 なかなかきれいでしょ。
 

 
 
 
移転作業中は、新入荷盤の追加はあまりできませんでしたが、これからどんどん出していきます。  


本日も皆様のご来店をお待ちいたしております。




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The Doors ドアーズ Elektra 金ラベル・オリジナル盤等 6タイトル入荷


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✼  ✼  ✼     12 th  Jan,  2020    ✼  ✼  ✼





ドアーズのUSオリジナル盤・初期盤が6タイトル入荷しました。



デビュー作 『The Doors』 から 『L.A.Woman』 まで ジム・モリソン Jim Morrison が参加した全スタジオ・アルバム 6作品です。


バンドの一人が傑出したタレント、カリスマ性を持つバンドは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(ルー・リード)、マザーズ・オブ・インベンション(フランク・ザッパ)、T・レックス(マーク・ボラン)など多々例は有りますが、このドアーズもその一つでしょう。



ジム・モリソンの内省的・頽廃的なヴォーカル・スタイルに、レイ・マンザレクの紡ぎだすトリップ感漂う演奏スタイル。 ドアーズならではのダウナーな感覚は、のちのアメリカン・パンク勢、パティ・スミスやテレヴィジョンなどにも通底するものだと思います。



入荷盤を、エレクトラ・レーベルの変遷とともに紹介していきます。




The Doors / The Doors
『ハートに火をつけて』

(Elektra EKL-4007 Mono)

ゴールド・ビッグE  マト枝番なし
Monarch Pressing
1967年1月発売


デビュー作にしてビルボード全米アルバムチャート最高2位、シングル「ハートに火をつけて」は全米1位となったヒット作。



Popsikeで検索すると、

「EKL + 4007」= 664件
「EKS + 74007」= 1,335件

ですから、モノ:ステレオの出現率は、1:2 と言ったところでしょうか。 お値段もモノはステレオの倍ぐらいが相場です。



Elektra はジャズ・ファンには50年代からお馴染みのレーベルですが、ロックファンはやはりこのゴールドEラベル(1966-69年)かその前のゴールド・ギタリスト・ラベル(1960-66年)からでしょう。



『The Doors』のモノラル初回盤は、4工場でプレスされたようでレーベルもバリエーションが有ります。



 
左上: Allentown Pressing  右上:Monarch Pressing
左下: Pitman Pressing     右下: Columbia Pressing
 
 
上の2枚は通常のゴールド・ラベルですが、下の2枚はタン(ブラウン)とも呼ばれるやや茶色がかったものです。(タンはゴールドの後に現れるという説もありますが、私は、この 『The Doors』の4工場プレスは同時期でタンとゴールドは同一ジェネレーションだと思います。)








The Doors / Strange Days
『まぼろしの世界』
(Elektra EKL-4014 Mono)

ゴールド・ビッグEラベル マト枝番なし
Allentown Pressing
初回エラージャケット
1967年10月発売


セカンド・アルバムです。 ビルボード・アルバム・チャート 最高3位。シングル「People Are Strange」は12位、「Love Me Two Times」は25位。


このアルバムのモノラル初回盤は、ジャケットにエラーがあります。ジャケットの表面・裏面には ちゃんと 「EKL-4014 (mono)」 と記載があるのに、背には「EKS-74014」 と書かれています。







The Doors / Waiting For The Sun
『太陽を待ちながら』
(Elektra EKS-74024 Stereo)

ゴールド(/タン)ラベル Terre Haute Pressing
Unipakカバー
1968年7月発売


3rdアルバムにして、バンド初のアルバム全米1位、シングル 「Hello, I Love You」 はバンド2度目の全米1位を獲得。



Popsikeで検索すると、

「EKL + 4007」= 152件
「EKS + 74024」= 453件

モノ:ステレオ比は 「1:3」 になります。
1stから1年半、急速にステレオ盤が普及していっている様子がわかります。

ちなみに、このアルバムのモノラル盤はお値段もステレオの3倍で、80点もので3~4万円です。








The Doors / The Soft Parade
『ソフト・パレード』
(Elektra EKS-75005)

赤 1855 Broadway
(= 2ndラベル)
Terre Haute Pressing
1969年7月発売

4thアルバム、全米6位、シングル「Touch Me」は最高3位。


このアルバムからステレオ盤だけになります。 ゴールドラベルが初回盤になりますので入荷盤は2ndとなります。







The Doors / Morrison Hotel
『モリソン・ホテル』
(Elektra EKS-75007)

赤 1855 Broadway 2A/2A
1970年2月発売

2月で発売50周年となる5thアルバム。全米アルバムチャート最高は 4位。




個人的には一番好きなドアーズのアルバム・カバーです。


ロスアンゼルスに実在したその名も 「MORRISON HOTEL」で撮影されました。


ダウンタウン、リトル・トーキョーからも歩いて10分ほど、

1246 South Hope street Los Angeles

これがその住所です。



このロック・ファンの聖地のひとつが、今どうなっているかは、Googleのストリート・ビューで容易に見ることができます。





地上に降りて見たい方はこちらから、

👉 Googleマップ 「1274 South Hope street Los Angeles」   (※)
 













高校生のころ好きだった女の子を何十年ぶりに見るような、と言ったら、、、

見なかったほうが良かったかも (笑)











今も泊まれます、、、














The Doors / L.A.Woman
(Elektra EKS-75011)
『L.A.ウーマン』

蝶 15 Columbus Circle
1971年4月発売


『Morrison Hotel』 の後、ライブ・アルバム 『Absolutely Live』を挟んでの6作目のスタジオ・アルバム。ジム・モリソン参加した最後のアルバムです。 全米アルバム・チャート最高は 9位。


ジャケット前面には切り抜き窓があり、透明なアセテート製のフィルムが貼ってあります。フィルムにはバンド写真が黒のハーフトーンで印刷されています。 黄色いインナースリーブを入れた状態だと、窓部分の背景色が黄色になるという仕様です。



結局このアルバム録音の半年後、モリソンはパリのアパートメントの自室の浴室で死体として発見され、その激動の人生の幕を閉じます。 享年27歳。



注 ※ 1246番地だとなぜだか別の場所に降りちゃうので 1274番地で検索した方が良いと思います。




それでは、本日も皆様のご来店お待ちしております。




 

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『 The Who / Live At Leeds 』 UKオリジナル盤 入荷しました。


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✼  ✼  ✼     5 th  Jan,  2020    ✼  ✼  ✼





新春   極美レア盤 新入荷   第2弾


ザ・フー 『 ライブ・アット・リーズ 』


UK 完全オリジナル盤  




第1弾のセックス・ピストルズ『Never Mind The Bollocks』SPOTS001 の 5万枚を大きく上回る、

と言うのか、

下回る、というのか。



なんと 世界に 300枚 しかないとされる 「ブラック・スタンプ」 の 『ライブ・アット・リーズ』 です。



そして、このアルバムは、、、


ピストルズによるパンクの聖典 『Never Mind The Bollocks』 の 7年前、ザ・フーによって「パンクの扉」 が開かれた衝撃の記録だとも言えます。






The Who / Live At Leeds


英 TRACK 2406 001
(1970年)

A//1 1 1   B//1 1 1

Black Stamped Cover
付属品 12種完備
Disc NM-  Cover EX   Sold !



ツェッペリン集めているけど 「永遠の詩」 は対象外とか、ライブ・アルバムは好きじゃないとか言って、これも聴かずにいたら人生の大損ですよ。


聴衆を前にしたからこそ降りてくるエネルギーで「My Generation」も、「Substitute」も、「Magic Bus」 もスタジオ・バージョンとは別次元の魅力に溢れています。



また、レーベルに


" Crackling noises OK. Do not correct! "

( パチパチ音は大丈夫だ。修正するな!) 


とあるように、英国オリジナル盤は限界ギリギリのレベルでカッティングされていて、その音圧は凄まじく、各楽器の音の立ち上がりは鮮烈、ボーカルからほとばしる熱量は半端じゃないです。




米英の権威ある音楽誌のベスト・ライブ・アルバム選をご覧ください。



米 Rolling Stone誌
50 Greatest Live Albums of All Time

1位 James Brown / Live At The Apollo (1963)
2位 Allman Brothers Band/ At Fillmore East(1971)
3位 Johnny Cash / At Folsom Prison (1968)
4位 The Who / Live At Leeds (1970)
5位 B.B.King / Live At The Regal (1965)

👉 米 Rolling Stone誌 50 Greatest Live Albums




英 NME誌
The 50 Greatest Live Albums Ever

1位 Nirvana / MTV Unplugged In New York (1994)
2位 Neil Young / Live Rust (1979)
3位 The Who / Live At Leeds (1970)
4位 Radiohead / I Might Be Wrong (2001)
5位 Johnny Cash / At Folsom Prison (1968)

👉 英 NME誌 The 50 Greatset Live Albums Ever




米 Billboard誌
7 Best Live Rock Albums of All Time

録音年順
・ MC5 / Kick Out The Jams (1969)
・ Jimi Hendrix / Live at Woodstock (1969音源)
・ The Who / Live At Leeds (1970)
・ Bob Dylan & The Band / Before The Flood (1974)
・ Kiss / Alive! (1975)
・ Peter Frampton / Comes Alive! (1976)
・ Cheap Trick / At Budokan (1978)


👉 米 Billboard誌 7 Best Live Rock Albums of All Time





各誌、ずいぶんバラバラですが、3誌すべてで選出されているのは 『ライブ・アット・リーズ』 だけです。



私は、ザ・フーの最高傑作は、デビュー・アルバム 『マイ・ジェネレーション』 でも、 『トミー』 でもなく、この 『ライブ・アット・リーズ』 だと信じています。


ビートルズに 『アット・ハリウッド・ボウル』が、ストーンズに 『ガット・ライブ・イフ・ユー・ウォント・イット』が無かったとしても彼らの名声に変わりはないでしょう。


その偉大なるビートルズやストーンズと並ぶ英国三大バンドにザ・フーが数えられるのは、このライブ・アルバムあってこそとさえも思っています。




入荷盤のディテイルです。



【 Cover 】

(ジャケット 表・裏)

 

粗悪に見える紙質、敢えてのホッチキス留め、かすれたスタンプ。

海賊盤を模した斬新な意匠です。



Discogs に、

This is the first UK pressing ( 300 copies made ), with the black stamp on cover (blue and red came later).

とある 「黒いスタンプ」 が押された初回盤です。

(例によって Popsikeで検索するともうちょっとありそうですが、、、)



赤や青に比べ、そもそも 「黒」 は稀少で、このスタンプ、当時のファンクラブ誌によれば、「メンバーが手で押した」という話も。




スタンプで押されたものは印刷のものより直線がラフで、スレや滲みが見られます。



【 Inside of Gatefold 】




下部が折り返され、ポケット状になるよう両端2カ所がホッチキスで留められた簡素な構造。

初回版のみ折り返し部が 約15cmとやや幅広。すぐに 約14cmとなる。

MacNeil Press Ltd. 製 

最初期版は印刷部分は黒(表ジャケが、赤や青のスタンプのものも黒)




【 Label 】

(左) Side-A   (中)  Side-B   (右) 2nd Label

最初期のみフラット・レーベルと呼ばれるタイプ。70年のうちにリム部が盛り上がったタイプ(写真右)になる。



【 Innersleeve 】


British Patent No. 800513 & 973939
19 MADE IN ENGLAND   8  1/0470

書き込みはご愛嬌。 (しかし、クールな書き込み・笑)



【 Poster 】

(2ndプレス以降はLEEDS)


四つ折り、ツヤなし印刷で、ざらっとした割としっかりした紙質です。

右下、左下の破れ・剥がれのように見える白い部分はデザイン上のものです。


初回盤に付いていたものは 「MARQUEE」 、2ndプレスからは 「LIVE AT LEEDS」 となります。




【 Inserts 】

ポスター以外に11種類の印刷物が付属していました。



まず、パンチ穴があるものが3枚。

#1 〔左〕 Marquee Club の出演料明細
#2 〔中〕 楽器の未払いの支払いに関する郡裁判所からの通知
#3 〔右〕 Kings Agency の Barry Perkins からのギグキャンセル通知

このパンチ穴は初回分のみで、すぐに穴の無いものになります。




 
黄色い用紙のものが2枚。

#4 〔左〕 ウッドストックへの出演契約書
#5 〔右〕  High Numbersでのギグと収益のリスト


 
 

#6 〔左〕 コンサート出演日ごとのMalcom Roseの収支
#7 〔右〕 EMIのJohn Burgessからのタイプ打ちの手紙





#8 〔左〕 My Generationの歌詞と手書きの演奏時の注意
#9 〔中〕 メンバーの写真(初回のものは光沢あり)
#10 〔右〕 発煙装置の納品書





両面に印刷があるのはこれ1枚だけ。

#11 Woodstock フェスでの写真 / Listening You の歌詞




これらの印刷物は、一枚ずつ紙の質・厚さもほとんどすべて異なり、タイプ文字やペン字の箇所も一見すると「本物」みたいな精度で驚かされます。

(左)#2 と (右)#4  



※ インサート類がまとめて入っていたと思われるパラフィン紙製の袋が付いた個体もあるようです。





ただ、これらのインサート、「発煙装置の納品書」 が入っているからどうなんだと感じで、手あたり次第付けてみました、というとっ散らかった内容。


いやあ、私に言わせれば、凝ったジャケットもオマケも何も要らない。


このUKオリジナル盤ならではの圧倒的音圧と切り立った音だけで十分価値あり、です。



Rolling Stone も NME もオマケでベストに選んでないですしね (笑)





本日も皆様のご来店をお待ちいたしております。



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SEX PISTOLS "Never Mind The Bollocks" UKオリジナル盤 入荷


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🎌 🎌 🎌      1st  Jan,  2020     🎌 🎌 🎌





明けましておめでとうございます  🎍  




今年もよろしくお願いいたします。


 



さっそくですが、今年最初の追加盤です。





SEX  PISTOLS

Never Mind The Bollocks


英 Virgin
V2086 / SPOTS001パッケージ  1977年発売



Sold    (買われた方、羨ましい・・・ 笑)




ポスター、 7" シングル、
シュリンク & ステッカー、インナー付き完品


マトリクス末尾 A3/B1 (正規 初回マト ※後述)


盤 NM / ジャケ NM   ワンオーナー極美品







実働 わずか2年あまり、シングル4枚、アルバム1枚だけを残した4人の若者がロック史上に永遠に名を残すことになる名盤 セックス・ピストルズ 『Never Mind The Bollocks』 (邦題 『勝手にしやがれ』  全英1位 ) です。






当時、名古屋、某区にあった少しだけ輸入盤も置いてあったという小さなレコード店で、新品で購入されたというワンオーナー完品・極美品です。




前オーナー言わく  「間違いなく1977年中に買った。2,800円ぐらいだった。」 というもので、1・2度聴いて、以後大切に保管していたとのことで状態はすこぶる美麗。




「UK盤でシュリンク付きは珍しかったから」 とシュリンクは剥がさずにおいたため、貴重なステッカーともども綺麗に残っています。





この SPOTS001 というパッケージング番号を付された初回発売盤は、全世界で 50,000枚の限定発売。




そのうち、シュリンクを破り捨てずに残し、7"盤を紛失もせず、さらに、ポスターも実際に使用せずに画鋲跡やテープ跡のない完全な状態で保存したのが 10人に1人いたとして、世界中で 5,000枚しか美品・完品は存在しない計算になります。



しかも、そのうちでもトップクラスの美麗品。




今回の入荷盤一式





ステッカーの位置に注目してください。




ほぼ全ての SPOTS001 は ステッカーが 「BOLLOCKS」 の上に貼ってあります。




普通なら、タイトル文字を隠さない「THE」の下の黄色い無地のあたりに貼るところです。




が、BOLLOCKS、つまり 「睾丸」 の上。





あくまで私の個人的な考え方ですが、この 『NEVER MIND THE BOLLOCKS』 オリジナル盤 は BOLLOCKS を斜めに半分だけ隠したこのステッカーが残った状態で、はじめてアートとして完成されたものたりうるのです。





(何度か出た復刻盤、2014年の日本の紙ジャケCDなど、どれもTHEの下等の邪魔にならない位置に貼ってありますが、作品の何たるかを理解できていないというか、、、無い方がましです。)




 
これを見た後にもう一度上のオリジナルをご覧ください






ではそろそろ入荷盤のディテイルを、





【 Cover 】 

シュリンク & ステッカー付き  NM 







【 LP & Inner Sleeve 】 

マト末尾は 「A3 / B1」  NM 
インナー 「MADE IN ENGLAND R.S. 9-77」
9-77 は 77年9月 と思われます。








【 7" & Sleeve 】 

マト末尾 「A2」  NM 
裏は無音だが溝は切ってある
スリーブは画面上辺の開口部に対して右辺と底辺が折り返し







【ポスター】 

ジェイミー・リードによるポスター NM-

  
sex pistols never mind the bollocks poster jaimie reid




というものです。





✼  ✼  ✼  ✼  ✼
 


 


ピストルズは、このアルバムの発売前に、すでに、



Anarchy In The U.K.
(EMI 76年11月発売 全英38位)


God Save The Queen
(Virgin 77年5月発売 同2位)


「Pretty Vacant」
(Virgin 77年7月発売 同6位)


「Holiday In The Sun」
(Virgin 77年10月発売 同8位)



と 4曲ものシングルを出し、人気はまさに沸騰していました。




満を持して発売されることとなったデビューアルバムですが、その社会的影響力の大きさから、ピストルズを取り巻く環境は混沌としていて、このアルバムのオリジナル盤に関しては、Discogsにも、「chaotic early history」  とあるように複雑で、現在も真相がはっきりしない経緯をたどっています。





いくつかのコレクター・サイトが諸説を立てていますが、一応、Phil Singleton 氏による 「God Save The Sex Pistols」 というサイトが優勢なようです。これに Discogs (基本的に閲覧者の投稿・報告を元に編まれている = Wiki 型サイト) のデータを加味して私の考えをまとめてみようと思います。





✼  ✼  ✼  ✼  ✼
 

 


まず、Discogsの言う 「chaotic early history」 について少し整理しておきます。





最初期の半年間ほど (1977年10月~78年前半)に発売されたイギリス盤には、

(ア)LP盤  (イ)ジャケット 

にいくつかのバリエーションがあります。






(ア) LP盤 には 


A 「Submission」 抜きの 「11曲収録」盤 
B 「Submission」 入りの 「12曲収録」盤


の2タイプがある。


※ レーベル記載事項の違いなどのバリエーションもあるが、煩雑になりすぎるため 盤は 2タイプとします。





(イ) ジャケット には  


A 「裏面曲名表記無し(ブランク・バック)」
B 「裏面 11曲表記
C 「裏面 12曲表記」   


の3タイプがある。






これらの組み合わせを出現の早い順に並べると、





(1) ブランク・バック & 11曲収録盤 


77年10月28日発売 
約 1,000枚 (?)  

マトはDiscogs上、
  「A1/B1」「A1/B2」「A1/B3」
「A2/B1」「A2/B2」「A2/B3」
「A3/B1」「A3/B2」「A3/B3」 が報告





 1,000枚というのは、Phil Singleton 氏のサイト 「God Save The Sex Pistols」 にも、また、おそらくそれを引いて Discogs にも何度も出てくる数字です。


そして、海外のオークションサイトでも 「First 1,000 Pressing」 などという見出しが付けられ、かなりの高額で落札されています。







そもそも、この1,000枚という数字の出所根拠は、誰もどこにも書いていないようで、私はこの1,000枚という数字に大いに疑問を持っています。




Popsike という、過去の海外オークションでの実際に落札された取引の履歴が見られるサイトがあります。



そこで 「 pistols + never + A1 + B1 」 と検索すると 38件の履歴が現れます(過去16年間)

👉 Popsike 「pistols never a1 b1」の検索結果へ




同様に

「A1/B2」 24件   「A1/B3」 5件
「A2/B1」 38件   「A2/B2」 26件
「A2/B3」 20件     「A3/B1」 167件 
「A3/B2」 22件   「A3/B3」 21件



となります。
(記載があるのもは大半がブランク・バック)




まず、1,000枚しか存在しない割に、この取引履歴は明らかに多すぎます。



さらに、 次項 (2)の 「SPOTS001」 50,000枚の「A3/B1」 167件に対して、他の 8通りで 194件ですから、比で考えれば 60,000枚近く存在する計算になります。



どう考えても 1,000枚とは思えません。(オークションでは出品者の誤認識・誤表記があるが、各マトでそれは同程度に起こりうるので、この対比にはある程度妥当性があると思います。)



おまけにブランク・バック・ジャケットは 20万枚発売の(3) のものと同一なので、これと入れ替えれば、この(1) の仕様を作り出すことも容易です。(1,000枚のはずがヤフオクなどでもこの(1)がよく出てくるのはこういう背景があると考えます。)
  




  
(2) 11曲表記ジャケ & 11曲収録盤 




SPOTS001 package  
7"盤 & ポスター付き

77年11月4日発売 
約 5万枚 
全てマト 「A3/B1」
7"盤の マトは「1」または「2」
ステッカーは「グリーン」と「オレンジ」の2種



(1) のわずか7日後の発売です。



「SPOTS001」 というパッケージ番号を付され、シュリンク・ラッピングされた中に 11曲収録の12"LP、片面1曲(「Submission」)のみ収録の 7"盤、および ポスターが封入されたものです。


シュリンク・ラップは US盤LP では一般的ですが、 当時のUK盤LPではほとんど例がありません。中身のポスターや 7"盤が欠落しないようにしたのでしょう。

 
 
なお、11曲収録(A3/B1)で11曲表記ジャケでも、7"やポスターの付かないものも存在します。(7"、ポスターの数の方が製造数が少なく、それらを省いて出したもの思われます。通称 Branson issue。)





(3) ブランク・バック  & 12曲収録盤 





77年11月上旬 
約20万枚 
マトは 「A5/B5」 が最初

通常盤12曲LPの英オリジナル盤とされる
  



カバーアートを担当したデザイナー ジェイミー・リード Jamie Reid による 12曲裏ジャケの完成を待ちきれず、11月上旬には盤のみ12曲盤がブランク・バックで出されました。 


SPOTS001から数日で、12曲入りが市場に出たことになるわけで、当時の Virgin社の 焦りみたいなものが感じられます。




「Submission」 追加に際してAB面の曲の入れ替えも行われているので両面ともカットしなおす必要がありました。


したがって、各面マト3までは使えなくなり、各面とも「5」以降が12曲盤となるわけです。線引きを明確にするためか 「4」 は飛ばされたようです。


(Discogsにマト4の報告はない。Popsike過去16年検索で「pistols never A4」= 0件、「pistols never B4」= 1件・誤り?)




「A5/B5」の12曲収録盤でも 11曲表記ジャケに入ったものも存在するようです。(2)の余りを使い切ったのかもしれません。(中古で買った私の所有盤もそう・笑)


   




で、1978年になってすぐ、ジェイミー・リードによる裏ジャケ・デザインが校了。



(4) 12曲表記ジャケ & 12曲収録盤


 


78年はじめ頃~78年内


マトはさらに6・7・8・・・10 あたりまで報告
一般にはこれが英セカンドプレスとされる



Virginのレーベルは1978年発売の Solid Senders (V-2105)から、グリーン/レッドのレーベルに変わってしまうため、Never Mind The Bollocks も 78年以降のリイシューはグリーン/レッドになっていきます。


1978年以降は A面緑・B面赤となる



このほか、レーベル記載事項の違いも加味すると、さらに多くのバリエーションになってしまうのですが、おおまかに言えば以上のようになります。





✼  ✼  ✼  ✼  ✼
 

 


なんと最初の 10日間ほどの間に (1)~(3) が出たことになります。
 



これには次のような経緯があったようです。




77年8月末、バンドおよびイギリスの制作者サイドが、デビュー LP に 「Submission」 を収録して12曲LPとするか、除いて11曲LPとするかを決めかねていた。



このため、とりあえず裏面に「曲名表記無し」のジャケットが 製造されていた。



そうこうするうちに 「Submission」抜きの11曲でのリリースが決まったため、11曲の曲名表記の入った裏ジャケットがデザインされた。



こうして 「Submission」を収録せず11曲で発表しようとしていたが、海外版権を獲得していたフランス Barclay レーベルが 「Submission」 入りの12曲でLP(Barclay 941001)を先行発売しようとした。



英Virginは、これに慌てて対抗策として (1)を急ごしらえし、大半を大陸(主としてフランス)に輸出した。



フランス Barclay 1st プレス






そう、 



(1) は 「急ごしらえ」 だったわけです。




たかが1,000枚(私の考えによってもたかが 6万枚)のプレスに各面 3回のカッティングが行われ、A1・A2・A3、B1・B2・B3の各組み合わせ 9通り が存在。




通常、新たなラッカー・マスター盤のカッティングは、生産枚数の増大によって従前のメタルマスター、スタンパーが損耗し、新たな版を起こす必要が生じて行われるもの。 10万枚ぐらいは 1つのラッカー盤で間に合います。




1,000枚(or 6万枚)に対して各面3回のカッティングがなされているのは、「音決め」 のためだったと考えるのが自然でしょう。



(レコード製作では普通によくあること。 したがって、-1/-1が無くて -2/-2とか -3/-3がオリジナルなどの例は多い。)




つまり、このアルバムの 「1~3」 は、オリジナル盤の世界でよく言う 「若番マトの方が初回性が高く 価値がある」 という筋合いのものではない のです。






そして、仏Barclay盤に対して 英Virginが本家本元の意地をかけた (2)「SPOTS001」 は利益度外視の渾身のリリース。



各面 「1~3」 まで切ってあったラッカーマスターのうち、SPOTS001規格盤は全てA面「3」、B面「1」のものが採用されました。



これは、当然 「A3」 「B1」 の音が制作者サイドから 「もっともバランスが良い」 とされたためでしょう。



私が 「A3/B1」 を 正規の「初回マト」 と位置づけるのはこのような理由からです。




急ごしらえの(1)を私は 「プリミティブ・プレス」 と位置づけています。



Preimitive つまり、「原始の、原初の」 ということです。


(Discogs では「Pre-Main Press」 としている)





否、すでにシングル4枚をヒットさせ、予約が10万枚とアルバムが待望されていたピストルズにも関わらず 5万枚しかイシューされなかった(2)のSPOTS001規格盤も ある意味 「原初」 の混沌の産物と言えるかも知れません。





さて、この SPOTS001盤、Popsike に見る過去3年の落札相場は、完品・美品なら 2,000 ポンド(25万円)超。 → Popsike 「Never Mind Bollocks SPOTS」 Price High to Low 2016-2019





うーん、メガレア !!!







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