名古屋・愛知~レコード全ジャンル買取中 !
買取ご案内は①~③をクリック願います。
👉【① 名古屋・愛知県の 無料出張買取】
👉【② 店頭買取(お車OK ! 隣接🄿あり) 】
👉【③ 全国より「宅配便買取」】
買取ご案内は①~③をクリック願います。
👉【① 名古屋・愛知県の 無料出張買取】
👉【② 店頭買取(お車OK ! 隣接🄿あり) 】
👉【③ 全国より「宅配便買取」】
🎌 🎌 🎌 1st Jan, 2020 🎌 🎌 🎌
明けましておめでとうございます 🎍
今年もよろしくお願いいたします。
さっそくですが、今年最初の追加盤です。
SEX PISTOLS
Never Mind The Bollocks
V2086 / SPOTS001パッケージ 1977年発売
Sold (買われた方、羨ましい・・・ 笑)
ポスター、 7" シングル、
シュリンク & ステッカー、インナー付き完品
マトリクス末尾 A3/B1 (正規 初回マト ※後述)
盤 NM / ジャケ NM ワンオーナー極美品
実働 わずか2年あまり、シングル4枚、アルバム1枚だけを残した4人の若者がロック史上に永遠に名を残すことになる名盤 セックス・ピストルズ 『Never Mind The Bollocks』 (邦題 『勝手にしやがれ』 全英1位 ) です。
当時、名古屋、某区にあった少しだけ輸入盤も置いてあったという小さなレコード店で、新品で購入されたというワンオーナー完品・極美品です。
前オーナー言わく 「間違いなく1977年中に買った。2,800円ぐらいだった。」 というもので、1・2度聴いて、以後大切に保管していたとのことで状態はすこぶる美麗。
「UK盤でシュリンク付きは珍しかったから」 とシュリンクは剥がさずにおいたため、貴重なステッカーともども綺麗に残っています。
この SPOTS001 というパッケージング番号を付された初回発売盤は、全世界で 50,000枚の限定発売。
そのうち、シュリンクを破り捨てずに残し、7"盤を紛失もせず、さらに、ポスターも実際に使用せずに画鋲跡やテープ跡のない完全な状態で保存したのが 10人に1人いたとして、世界中で 5,000枚しか美品・完品は存在しない計算になります。
ほぼ全ての SPOTS001 は ステッカーが 「BOLLOCKS」 の上に貼ってあります。
普通なら、タイトル文字を隠さない「THE」の下の黄色い無地のあたりに貼るところです。
が、BOLLOCKS、つまり 「睾丸」 の上。
あくまで私の個人的な考え方ですが、この 『NEVER MIND THE BOLLOCKS』 オリジナル盤 は BOLLOCKS を斜めに半分だけ隠したこのステッカーが残った状態で、はじめてアートとして完成されたものたりうるのです。
(何度か出た復刻盤、2014年の日本の紙ジャケCDなど、どれもTHEの下等の邪魔にならない位置に貼ってありますが、作品の何たるかを理解できていないというか、、、無い方がましです。)
マト末尾は 「A3 / B1」 NM
インナー 「MADE IN ENGLAND R.S. 9-77」
9-77 は 77年9月 と思われます。
マト末尾 「A2」 NM
裏は無音だが溝は切ってある
スリーブは画面上辺の開口部に対して右辺と底辺が折り返し
【ポスター】
ジェイミー・リードによるポスター NM-
というものです。
✼ ✼ ✼ ✼ ✼
ピストルズは、このアルバムの発売前に、すでに、
「Anarchy In The U.K.」
(EMI 76年11月発売 全英38位)
「God Save The Queen」
(Virgin 77年5月発売 同2位)
「Pretty Vacant」
(Virgin 77年7月発売 同6位)
「Holiday In The Sun」
(Virgin 77年10月発売 同8位)
と 4曲ものシングルを出し、人気はまさに沸騰していました。
満を持して発売されることとなったデビューアルバムですが、その社会的影響力の大きさから、ピストルズを取り巻く環境は混沌としていて、このアルバムのオリジナル盤に関しては、Discogsにも、「chaotic early history」 とあるように複雑で、現在も真相がはっきりしない経緯をたどっています。
いくつかのコレクター・サイトが諸説を立てていますが、一応、Phil Singleton 氏による 「God Save The Sex Pistols」 というサイトが優勢なようです。これに Discogs (基本的に閲覧者の投稿・報告を元に編まれている = Wiki 型サイト) のデータを加味して私の考えをまとめてみようと思います。
✼ ✼ ✼ ✼ ✼
まず、Discogsの言う 「chaotic early history」 について少し整理しておきます。
最初期の半年間ほど (1977年10月~78年前半)に発売されたイギリス盤には、
(ア)LP盤 (イ)ジャケット
にいくつかのバリエーションがあります。
(ア) LP盤 には
A 「Submission」 抜きの 「11曲収録」盤
B 「Submission」 入りの 「12曲収録」盤
の2タイプがある。
※ レーベル記載事項の違いなどのバリエーションもあるが、煩雑になりすぎるため 盤は 2タイプとします。
(イ) ジャケット には
A 「裏面曲名表記無し(ブランク・バック)」
B 「裏面 11曲表記」
C 「裏面 12曲表記」
の3タイプがある。
これらの組み合わせを出現の早い順に並べると、
(1) ブランク・バック & 11曲収録盤
77年10月28日発売
約 1,000枚 (?)
マトはDiscogs上、
「A1/B1」「A1/B2」「A1/B3」
「A2/B1」「A2/B2」「A2/B3」
「A3/B1」「A3/B2」「A3/B3」 が報告
1,000枚というのは、Phil Singleton 氏のサイト 「God Save The Sex Pistols」 にも、また、おそらくそれを引いて Discogs にも何度も出てくる数字です。
そして、海外のオークションサイトでも 「First 1,000 Pressing」 などという見出しが付けられ、かなりの高額で落札されています。
そもそも、この1,000枚という数字の出所根拠は、誰もどこにも書いていないようで、私はこの1,000枚という数字に大いに疑問を持っています。
Popsike という、過去の海外オークションでの実際に落札された取引の履歴が見られるサイトがあります。
そこで 「 pistols + never + A1 + B1 」 と検索すると 38件の履歴が現れます(過去16年間)
👉 Popsike 「pistols never a1 b1」の検索結果へ
同様に
「A1/B2」 24件 「A1/B3」 5件
「A2/B1」 38件 「A2/B2」 26件
「A2/B3」 20件 「A3/B1」 167件
「A3/B2」 22件 「A3/B3」 21件
となります。
(記載があるのもは大半がブランク・バック)
まず、1,000枚しか存在しない割に、この取引履歴は明らかに多すぎます。
さらに、 次項 (2)の 「SPOTS001」 50,000枚の「A3/B1」 167件に対して、他の 8通りで 194件ですから、比で考えれば 60,000枚近く存在する計算になります。
どう考えても 1,000枚とは思えません。(オークションでは出品者の誤認識・誤表記があるが、各マトでそれは同程度に起こりうるので、この対比にはある程度妥当性があると思います。)
おまけにブランク・バック・ジャケットは 20万枚発売の(3) のものと同一なので、これと入れ替えれば、この(1) の仕様を作り出すことも容易です。(1,000枚のはずがヤフオクなどでもこの(1)がよく出てくるのはこういう背景があると考えます。)
(2) 11曲表記ジャケ & 11曲収録盤
SPOTS001 package
7"盤 & ポスター付き
77年11月4日発売
約 5万枚
全てマト 「A3/B1」
7"盤の マトは「1」または「2」
ステッカーは「グリーン」と「オレンジ」の2種
(1) のわずか7日後の発売です。
「SPOTS001」 というパッケージ番号を付され、シュリンク・ラッピングされた中に 11曲収録の12"LP、片面1曲(「Submission」)のみ収録の 7"盤、および ポスターが封入されたものです。
シュリンク・ラップは US盤LP では一般的ですが、 当時のUK盤LPではほとんど例がありません。中身のポスターや 7"盤が欠落しないようにしたのでしょう。
なお、11曲収録(A3/B1)で11曲表記ジャケでも、7"やポスターの付かないものも存在します。(7"、ポスターの数の方が製造数が少なく、それらを省いて出したもの思われます。通称 Branson issue。)
(3) ブランク・バック & 12曲収録盤
77年11月上旬
約20万枚
マトは 「A5/B5」 が最初
通常盤12曲LPの英オリジナル盤とされる
カバーアートを担当したデザイナー ジェイミー・リード Jamie Reid による 12曲裏ジャケの完成を待ちきれず、11月上旬には盤のみ12曲盤がブランク・バックで出されました。
SPOTS001から数日で、12曲入りが市場に出たことになるわけで、当時の Virgin社の 焦りみたいなものが感じられます。
「Submission」 追加に際してAB面の曲の入れ替えも行われているので両面ともカットしなおす必要がありました。
したがって、各面マト3までは使えなくなり、各面とも「5」以降が12曲盤となるわけです。線引きを明確にするためか 「4」 は飛ばされたようです。
「Submission」 追加に際してAB面の曲の入れ替えも行われているので両面ともカットしなおす必要がありました。
したがって、各面マト3までは使えなくなり、各面とも「5」以降が12曲盤となるわけです。線引きを明確にするためか 「4」 は飛ばされたようです。
(Discogsにマト4の報告はない。Popsike過去16年検索で「pistols never A4」= 0件、「pistols never B4」= 1件・誤り?)
「A5/B5」の12曲収録盤でも 11曲表記ジャケに入ったものも存在するようです。(2)の余りを使い切ったのかもしれません。(中古で買った私の所有盤もそう・笑)
で、1978年になってすぐ、ジェイミー・リードによる裏ジャケ・デザインが校了。
(4) 12曲表記ジャケ & 12曲収録盤
78年はじめ頃~78年内
マトはさらに6・7・8・・・10 あたりまで報告
一般にはこれが英セカンドプレスとされる
Virginのレーベルは1978年発売の Solid Senders (V-2105)から、グリーン/レッドのレーベルに変わってしまうため、Never Mind The Bollocks も 78年以降のリイシューはグリーン/レッドになっていきます。
このほか、レーベル記載事項の違いも加味すると、さらに多くのバリエーションになってしまうのですが、おおまかに言えば以上のようになります。
なんと最初の 10日間ほどの間に (1)~(3) が出たことになります。
これには次のような経緯があったようです。
77年8月末、バンドおよびイギリスの制作者サイドが、デビュー LP に 「Submission」 を収録して12曲LPとするか、除いて11曲LPとするかを決めかねていた。
このため、とりあえず裏面に「曲名表記無し」のジャケットが 製造されていた。
そうこうするうちに 「Submission」抜きの11曲でのリリースが決まったため、11曲の曲名表記の入った裏ジャケットがデザインされた。
こうして 「Submission」を収録せず11曲で発表しようとしていたが、海外版権を獲得していたフランス Barclay レーベルが 「Submission」 入りの12曲でLP(Barclay 941001)を先行発売しようとした。
英Virginは、これに慌てて対抗策として (1)を急ごしらえし、大半を大陸(主としてフランス)に輸出した。
そう、
マトはさらに6・7・8・・・10 あたりまで報告
一般にはこれが英セカンドプレスとされる
Virginのレーベルは1978年発売の Solid Senders (V-2105)から、グリーン/レッドのレーベルに変わってしまうため、Never Mind The Bollocks も 78年以降のリイシューはグリーン/レッドになっていきます。
1978年以降は A面緑・B面赤となる
このほか、レーベル記載事項の違いも加味すると、さらに多くのバリエーションになってしまうのですが、おおまかに言えば以上のようになります。
✼ ✼ ✼ ✼ ✼
なんと最初の 10日間ほどの間に (1)~(3) が出たことになります。
これには次のような経緯があったようです。
77年8月末、バンドおよびイギリスの制作者サイドが、デビュー LP に 「Submission」 を収録して12曲LPとするか、除いて11曲LPとするかを決めかねていた。
このため、とりあえず裏面に「曲名表記無し」のジャケットが 製造されていた。
そうこうするうちに 「Submission」抜きの11曲でのリリースが決まったため、11曲の曲名表記の入った裏ジャケットがデザインされた。
こうして 「Submission」を収録せず11曲で発表しようとしていたが、海外版権を獲得していたフランス Barclay レーベルが 「Submission」 入りの12曲でLP(Barclay 941001)を先行発売しようとした。
英Virginは、これに慌てて対抗策として (1)を急ごしらえし、大半を大陸(主としてフランス)に輸出した。
フランス Barclay 1st プレス
そう、
(1) は 「急ごしらえ」 だったわけです。
たかが1,000枚(私の考えによってもたかが 6万枚)のプレスに各面 3回のカッティングが行われ、A1・A2・A3、B1・B2・B3の各組み合わせ 9通り が存在。
通常、新たなラッカー・マスター盤のカッティングは、生産枚数の増大によって従前のメタルマスター、スタンパーが損耗し、新たな版を起こす必要が生じて行われるもの。 10万枚ぐらいは 1つのラッカー盤で間に合います。
1,000枚(or 6万枚)に対して各面3回のカッティングがなされているのは、「音決め」 のためだったと考えるのが自然でしょう。
(レコード製作では普通によくあること。 したがって、-1/-1が無くて -2/-2とか -3/-3がオリジナルなどの例は多い。)
つまり、このアルバムの 「1~3」 は、オリジナル盤の世界でよく言う 「若番マトの方が初回性が高く 価値がある」 という筋合いのものではない のです。
そして、仏Barclay盤に対して 英Virginが本家本元の意地をかけた (2)「SPOTS001」 は利益度外視の渾身のリリース。
各面 「1~3」 まで切ってあったラッカーマスターのうち、SPOTS001規格盤は全てA面「3」、B面「1」のものが採用されました。
これは、当然 「A3」 「B1」 の音が制作者サイドから 「もっともバランスが良い」 とされたためでしょう。
私が 「A3/B1」 を 正規の「初回マト」 と位置づけるのはこのような理由からです。
急ごしらえの(1)を私は 「プリミティブ・プレス」 と位置づけています。
Preimitive つまり、「原始の、原初の」 ということです。
(Discogs では「Pre-Main Press」 としている)
否、すでにシングル4枚をヒットさせ、予約が10万枚とアルバムが待望されていたピストルズにも関わらず 5万枚しかイシューされなかった(2)のSPOTS001規格盤も ある意味 「原初」 の混沌の産物と言えるかも知れません。
さて、この SPOTS001盤、Popsike に見る過去3年の落札相場は、完品・美品なら 2,000 ポンド(25万円)超。 → Popsike 「Never Mind Bollocks SPOTS」 Price High to Low 2016-2019
うーん、メガレア !!!